2019年08月21日、安倍政権が控える内閣改造において、一際注目を集めているのが厚生労働大臣のポストです。かつてこの役職は、予算を配分して国民に利益を届ける「受益」の象徴とされてきましたが、今やその性質は180度変化しました。現在は、政権の命運を左右する「守り」の要としての役割が期待されているのです。
なぜこれほどまでに重要視されているのかと言えば、2022年度から始まる「団塊の世代」の75歳以上への到達が目前に迫っているからに他なりません。団塊の世代とは、戦後の1947年から1949年に生まれた人口ボリュームの大きい層を指します。彼らが後期高齢者となることで、医療や介護のニーズが爆発的に増加することは避けられない状況なのです。
SNS上では「給料は上がらないのに保険料ばかり高くなる」「老後の安心が壊れそうで怖い」といった切実な声が溢れています。こうした国民の不安に対し、政府は給付と負担のバランスを見直す「社会保障制度改革」を断行しなければなりません。つまり、これからの厚労相には、国民に負担増という「痛み」を説明し、納得させるという極めて困難な任務が課せられているのです。
編集者としての視点から述べさせていただきますと、このポストはもはや単なる閣僚の一席ではなく、日本という船の沈没を防ぐための「防波堤」と言えるでしょう。誰もが嫌がる負担増の議論から逃げず、いかに誠実に未来のビジョンを語れるかが問われています。人気取りの政治ではなく、次世代にツケを回さないための覚悟を持った人物が選ばれることを切に願います。
少子高齢化という抗えない潮流の中で、社会保障のあり方を再構築することは、現政権にとって最大の試練となるはずです。2019年08月21日現在の緊迫した政治情勢を見る限り、次の厚労相が誰になるのかという選択は、私たちの生活の質を直接左右する重大な分岐点になることは間違いありません。今後の人事動向から、片時も目が離せない状況が続いていくでしょう。
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