2020年の開催までいよいよ1年を切った東京五輪・パラリンピックですが、今もっとも注目されている課題は、日本の過酷な夏の暑さをどう乗り切るかという点です。大会組織委員会は2019年09月04日、驚きの新機軸として「人工降雪機」の導入を検討していることを明らかにしました。これまでのスポーツイベントでは類を見ない試みに、各方面から大きな期待と驚きの声が上がっています。
この人工降雪機とは、水と圧縮空気を混ぜ合わせて霧状に噴射し、空中で凍らせることで人工的に雪を作り出す装置のことです。本来はスキー場などで雪不足を補うために使用されるものですが、これを観客席に降らせることで、周囲の気温を下げようという発想でしょう。組織委員会は2019年09月13日に実施されるカヌーのテスト大会において、実際にこの装置を稼働させ、どれほどの冷却効果があるのかを検証する予定です。
これまでも組織委員会は、2019年の07月から08月にかけて行われた各競技のテスト大会で、大型扇風機の設置やうちわの配布といった対策を講じてきました。しかし、連日の猛暑を前に「現在の対策だけでは不十分」との危機感を強めており、さらなる一手として今回の雪に白羽の矢が立ちました。スポーツの祭典が「熱中症の祭典」にならないよう、なりふり構わぬ努力が続けられている様子が伺えます。
この斬新なアイデアに対し、SNS上では「五輪で雪が見られるなんて面白い」と肯定的に捉える層がいる一方で、「湿度が上がって逆効果ではないか」「焼け石に水ならぬ、焼け石に雪だ」といった厳しい指摘も相次いでいます。特に日本の夏は湿度が高いため、雪が溶けて蒸発する際の不快感を懸念する声が多く、ネット上での議論はまさに熱を帯びている状況だといえるでしょう。
編集者の視点から言わせていただければ、この試みは日本が持つ技術への挑戦であると同時に、運営側の切実な焦りの表れだとも感じます。人工雪を降らせることで視覚的な涼しさは演出できるかもしれませんが、広大な会場全体を冷やすには限界があるはずです。単なるパフォーマンスに終わらせず、科学的なデータに基づいた実効性のある暑さ対策を、2019年09月13日の実験で見せてほしいと切に願っています。
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