2019年09月14日、作家のねじめ正一氏が綴った「あすへの話題」には、現代の家庭における供養の在り方について、非常に心温まる変化が記されています。長年連れ添った両親を亡くし、さらに実家を守っていた弟さんまでもがこの春に急逝するという悲しい出来事がありました。これを機に、ねじめ氏は実家の仏壇を整理し、先祖代々の位牌を自分たちの自宅へと迎え入れる決断を下したのです。形式にとらわれない新しい家族の絆が、そこには描き出されています。
現在、ねじめ家のリビングにあるキャビネットの上は、亡き両親たちの写真や小さな骨壺が並ぶ特別な空間となっています。骨壺(こつつぼ)とは、故人の遺骨を納める容器のことですが、最近ではリビングの雰囲気に馴染むコンパクトなデザインも増えていますね。テレビのすぐ横という、生活の動線の中心に祀ることで、食事中やくつろぎの時間も常に親たちの存在を感じられるそうです。あえて日常の中に祈りの場を置くスタイルは、今の時代に非常にマッチしています。
このエピソードに対し、SNSでは「仏壇をリビングに置くのは素敵」「これなら毎日自然に手を合わせられる」といった共感の声が広がっています。特に、孫たちが遊びに来た際に「まんまんちゃあい」と幼い声で鈴を鳴らし、手を合わせる光景には、多くの人が心を打たれているようです。伝統的な「畏れ多い仏壇」というイメージから、家族全員が自然と集まる「温かい場所」へと供養の形がアップデートされている様子が、読む者の頬を緩ませてくれます。
驚くべきは、暗い仏壇から明るい光が差し込むリビングへと移された位牌たちの変化です。位牌とは故人の戒名などを記した木札のことですが、囲いのない開放的な場所に置かれたことで、古臭さや重々しさが消え、不思議と現代の写真と調和し始めたといいます。私は、これこそが供養の本質だと強く感じます。先祖を遠ざけるのではなく、生活の彩りの一部として共に過ごすことこそ、故人が最も喜ぶ恩返しなのではないでしょうか。
ねじめ氏は、実家の仏壇を「始末する」という大きな決断を下しました。これは決して冷たい行為ではなく、今の生活に合わせて故人をより身近に感じるための前向きな選択です。2019年09月14日の今日、彼の自宅の供養スペースには、太陽のようなひまわりの花が山盛りに活けられています。賑やかでほっとする、家庭内で一番明るい場所。そんな新しい「我が家の聖域」の作り方は、これからの日本の家庭における一つの理想形と言えるでしょう。
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