アウディ社長が警告する2020年の世界新車市場!「非常に厳しい」時代の幕開けと生き残りをかけた電動化戦略

2019年09月14日、ドイツで開催されているフランクフルト国際自動車ショーにて、アウディのアブラハム・ショット社長が衝撃的な市場予測を明らかにしました。ショット社長は、2020年の世界新車市場について「非常に厳しくなる」との見通しを示しており、市場全体がほぼ横ばいか、あるいは減少に転じる可能性を指摘しています。世界的な自動車メーカーのトップがこれほど慎重な姿勢を見せる背景には、主要市場における不透明感があるようです。

特に注視すべきは、これまで成長を牽引してきた中国市場の停滞でしょう。高級車カテゴリーこそ底堅いものの、市場全体としては勢いを欠く状態が続くと分析されています。また、アメリカでも減少の兆候が見え始めており、欧州においては先行指標となる商用車の売れ行きに陰りが出ているとのことです。市場のパイが縮小すれば、メーカー各社は限られた顧客を奪い合うことになり、収益を圧迫する激しい価格競争が避けられない状況にあります。

SNS上ではこのニュースに対し、「いよいよ自動車業界も冬の時代か」「EVシフトへの投資がかさむ中での市場冷え込みはきつい」といった不安の声が上がっています。また、「アウディのような高級ブランドですら警戒を強めるのは、世界経済全体の減速を象徴している」と分析するユーザーも見受けられました。消費者の買い控えが現実味を帯びる中、ブランド力だけで生き残るのが難しいフェーズに突入したといえるかもしれません。

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コスト削減と「TT」廃止、大胆な電動化シフトの裏側

こうした逆風を乗り越えるため、アウディは大規模な構造改革を断行しています。2022年までに150億ユーロ(約1兆7800億円)という巨額のコスト削減を目指しており、すでにその半分以上に目処をつけたとのことです。具体的には、エンジンと変速機の組み合わせを3割も削減するなど、生産や販売の効率化を徹底しています。これらは複雑な選択肢を整理することで、不必要なコストを削ぎ落とし、利益率を向上させるための「選択と集中」の現れです。

さらにファンにとって驚きなのは、アウディを象徴する小型スポーツカー「TT」が、現行モデルを最後に廃止されるという決定でしょう。TTのようなエモーショナルなモデルを削ってでも、リソースを次世代の柱へと振り向ける覚悟が伺えます。アウディは2025年までに販売台数の4割を、電気自動車(EV)や、エンジンとモーターを併用し外部充電も可能な「プラグインハイブリッド車(PHV)」にするという野心的な計画を掲げています。

個人的な見解を述べれば、この決断は「伝統への決別」ではなく「生存のための進化」だと感じます。世界的に環境規制が厳格化される中、従来のガソリン車中心のラインナップを維持することは経営上の大きなリスクとなり得ます。2020年には新たに4車種のEV投入を予定しており、逆風の市場環境を逆手に取って一気に電動化の覇権を握ろうとするアウディの戦略は、非常に合理的かつ挑戦的であると評価できるのではないでしょうか。

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