ゴルフ界がかつてない熱狂に包まれています。2019年08月04日に渋野日向子選手が全英女子オープンでメジャー制覇を成し遂げた興奮も冷めやらぬ中、実業団の猛者たちが集う「日経カップ 企業対抗ゴルフ大会」の予選C組が開催されました。SNS上でも「シブコの笑顔に勇気をもらった」「自分たちも続きたい」といった社会人ゴルファーたちの熱い声が溢れており、まさに空前のゴルフブームが企業戦士たちの背中を押しているようです。
TSIグルーヴアンドスポーツの奥山ゆかり選手も、その熱狂を肌で感じている一人でしょう。彼女は寝る間も惜しんでメジャー制覇の瞬間をテレビで見守ったといいます。その影響か、インコースからスタートした前半は最終ホールでバーディーを奪うなど、本人も納得の「100点満点」といえる39をマークしました。後半はコース攻略に苦戦しトータル83となりましたが、昨年の自身の記録を2019年09月17日時点でしっかりと更新してみせたのです。
しかし、チーム戦の壁は高く厚いものでした。上位3人の合計スコアで競うこの大会において、TSIは合計246を記録しましたが、同じスコアに4チームが並ぶ大接戦となります。残念ながら4番手選手のスコア比較というルールによって、わずかな差で7位となり、2年連続の決勝進出は手からこぼれ落ちてしまいました。勝負の世界の厳しさを痛感する結果ですが、彼女の攻めの姿勢は多くの観客の心を打ったに違いありません。
シード復帰へ向けて!JR東日本の運転士が見せた圧巻の精神力
そんな激戦の予選C組をトップで駆け抜けたのは、シード復帰を誓う東日本旅客鉄道(JR東日本)です。特筆すべきは、上位3名全員が「78」という安定したスコアを揃えたことでしょう。チームとしての地力の強さを見せつけ、合計234という素晴らしい数字で首位通過を決めました。個々の実力が高いレベルで拮抗している点は、まさに組織力の勝利といえます。この安定感があれば、決勝大会でも優勝争いに絡むことは間違いありません。
チームを牽引したのは、32歳の若き運転士、海老原伸樹選手です。過去2年は怪我に泣き、今回が待望の初出場となりました。彼はかつての名門・水城高校ゴルフ部の出身という輝かしい経歴を持ちます。前半を1アンダーという驚異的なペースで折り返した実力は本物です。後半にスコアを落としたことを「反省ばかり」と語るストイックな姿勢こそ、プロ顔負けの精神力と言えるでしょう。恩師に誓った決勝での躍進が今から楽しみでなりません。
また、明治の山口祐輔選手も、渋野選手が帰国後に出場した大会にちなみ「北海道と茨城からゴルフを盛り上げよう」と気勢を上げ、77の好スコアでチームを3位に導きました。このように、プロの活躍がアマチュアのモチベーションを劇的に高めている現状は、非常に素晴らしいサイクルだと私は感じます。企業の名誉を背負って戦う彼らの姿は、単なる趣味の枠を超え、仕事への活力や仲間との絆を再確認させてくれる最高の舞台なのです。
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