化学業界の最前線を走り続ける日本ゼオン株式会社において、2019年9月1日を起点とした新たな組織体制が産声を上げました。今回の人事異動で最も注目すべき点は、企業の成長エンジンを担う「新事業開発」のポストに、これまで総合開発センターの新材料開発研究所を率いてきた坂本圭氏が抜擢されたことでしょう。研究開発の現場を熟知したリーダーがビジネス創造の舵を取るという事実は、同社が技術力を武器に未知の領域へ踏み出す強い決意の表れだと感じます。
研究部門の心臓部ともいえる総合開発センター内でも、ダイナミックな配置転換が実施されています。基盤技術研究所のトップには黒柳健次氏が新たに就任し、最先端の知見を支える屋台骨を強化する構えです。ここで言う「基盤技術」とは、製品開発の土台となる材料解析やプロセス技術のことを指しており、メーカーにとっては競争力の源泉とも呼べる極めて重要な分野です。新たなリーダーシップの下で、どのような革新が生まれるのか期待が膨らみますね。
また、坂本氏の後任として新材料開発研究所長には泉水慶太氏が就任しました。さらに、これまで基盤技術を支えてきた岸本琢治氏が、加工品開発研究所長へとスライドする布陣となっています。加工品開発とは、単なる素材提供に留まらず、ユーザーが実際に使用する最終製品に近い形へと応用する技術を指します。基礎から応用まで、熟練のスペシャリストを適材適所に配置した今回の人事は、研究成果を速やかに社会実装へ繋げようとする合理的な戦略が見て取れます。
SNS上では、この発表を受けて「ゼオンの攻めの姿勢が伝わってくる」「研究畑のトップが事業開発に回るのは面白そうだ」といった、専門的な視点を持つユーザーからのポジティブな反応が寄せられています。私自身の見解としても、化学メーカーが生き残るためには、ラボの中での発見をいかにして「売れる仕組み」に変えるかが鍵だと考えます。今回の人事によって、技術的な裏付けと市場のニーズがより密接にリンクし、驚くような新事業が誕生することを確信しています。
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