中部経済産業局が2019年08月16日に発表した最新のデータによると、北陸3県における6月の大型小売店販売額(速報値)は、既存店ベースで前年同月比0.5%の減少となりました。これで3カ月連続のマイナス成長となり、地域経済にはやや停滞感が漂っています。SNS上では「確かに今年の6月は肌寒くて、夏服を買う気分になれなかった」といった共感の声が多く寄せられており、天候が消費行動に直結した形です。
今回の販売不振に拍車をかけた大きな要因は、平年を下回る低い気温にあります。本来であれば夏商戦が本格化する時期ですが、百貨店では1.8%減、スーパーでも0.2%減と、いずれも苦戦を強いられました。ここで注目したい「既存店ベース」という言葉は、新規開店や閉店の影響を除き、前年も営業していた店舗のみで比較する統計手法を指します。つまり、純粋に客足や購買力が落ちている現状が浮き彫りになったと言えるでしょう。
特に打撃を受けたのは夏物衣料のカテゴリーです。通常、6月は衣替えやレジャー需要で賑わいますが、冷え込みによって消費者の購買意欲が冷え込んでしまいました。専門的な視点で見れば、小売業は「季節指数」と呼ばれる天候要因に極めて敏感な業態です。気温が1度下がるだけで特定の商品の売れ行きが激変するため、今回の結果はまさに気象条件に振り回された格好といえます。現場のスタッフからも、在庫管理の難しさを嘆く声が上がっています。
私個人の意見としては、単なる天候のせいにするだけでなく、消費構造そのものの変化にも目を向けるべきだと考えています。SNSでは「店舗へ行くよりECサイトで済ませる」という意見も散見され、リアル店舗の存在意義が問われているのかもしれません。たとえ気温が低くても、思わず足を運びたくなるような体験型の仕掛けや、天候に左右されないMD(商品計画)の構築が、これからの北陸の小売店には不可欠ではないでしょうか。
今後の展望としては、夏の盛り上がりが後ろ倒しになることで、7月以降の巻き返しが期待されます。しかし、長引く消費の低迷は地域全体の活力を削ぎかねないため、各店舗がどのような独自の戦略を打ち出してくるのかが、今後のV字回復の鍵を握るはずです。私たち消費者の立場からも、地元の大型小売店が提供する価値を再発見し、応援していく姿勢が大切なのかもしれません。冷夏のニュースを機に、賢い買い物のあり方を考え直したいものです。
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