ドーミーインの新業態「野乃」が中国客を魅了!共立メンテナンスの株価回復を支える和風・温泉の圧倒的高評価とは

ビジネスホテル業界で絶大な人気を誇る「ドーミーイン」を展開する共立メンテナンスの株価が、力強い回復基調を見せています。一時は日韓関係の冷え込みによる韓国人観光客の減少が懸念され、2019年8月29日には年初来安値となる4040円を記録しました。しかし、その不安を払拭するように中国や台湾からの個人旅行客が急増しており、客室稼働率は90%以上という極めて高い水準を維持している模様です。

SNSやネット上では、同社の戦略に対して「ピンチをチャンスに変えるスピード感がすごい」「和風コンセプトが今のインバウンド需要に完璧に刺さっている」といった驚きと称賛の声が上がっています。特に注目を集めているのが、2019年7月に観光のメッカである東京・浅草にオープンした新業態「御宿(おんやど)野乃」です。これまでのビジネスホテルの常識を覆すこの新しい試みが、今まさに業績を牽引する起爆剤となっています。

「御宿 野乃」の最大の特徴は、全館に畳を敷き詰めた和風の設えと、本格的な天然温泉を楽しめる点にあります。価格帯は従来のドーミーインよりやや高い1泊1万円前後ですが、提供されるのは単なる宿泊場所ではなく「日本文化の体験」そのものです。北京から訪れた25歳の女性客は、予約アプリで「清潔感があり、温泉と和風の内装がユニーク」という高評価のレビューを見たことが、宿泊の決め手になったと笑顔で語ってくれました。

ここで注目すべきは、宿泊客の多くが「シートリップ」や「ブッキング・ドット・コム」といった旅行予約アプリを駆使する個人旅行客(FIT)であるという点でしょう。FITとは「Foreign Independent Tour」の略で、団体ツアーではなく個人で航空券やホテルを手配する旅行形態を指します。現代の旅行者は、多少の価格差よりも実際に宿泊した人の口コミや評価を何よりも重視する傾向にあり、野乃のサービスは彼らのニーズに合致しています。

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インバウンド戦略の転換と将来への期待

実際に中国最大手の予約サイト「シートリップ」では、5点満点中4.9点という驚異的なスコアを叩き出しており、「次も必ず利用したい」といった熱烈なコメントが相次いでいます。共立メンテナンスは、こうしたデジタル上の高い評価を武器に、団体旅行から個人旅行へとシフトした中国人観光客を巧みに取り込んでいます。野村証券の福島大輔氏も、アプリでの高評価が熾烈な顧客獲得競争における強力なマーケティング手段になると分析しています。

今後の展望も非常に明るく、同社は2022年3月期までに「野乃」をさらに8棟増設する強気の計画を立てています。ホテル事業の営業利益は前期比34%増の110億円に達する見込みで、長年主力だった寮運営事業を追い抜き、全体の利益の約6割を稼ぎ出す屋台骨へと成長するでしょう。韓国人客の減少を、より購買力の高い中国圏のゲストで補うという構造改革は、投資家からも高く評価され始めています。

2019年10月1日の終値は4725円まで値を戻しており、アナリストによる目標株価の平均は6105円と、上場来高値に迫る勢いです。私個人の見解としても、画一的なサービスに飽きた外国人観光客にとって、都市部で手軽に「温泉宿」の情緒を味わえる野乃のモデルは、今後も強い競争力を持ち続けると確信しています。2019年4〜9月期の決算発表でホテル事業の成長が改めて証明されれば、株価のさらなる上昇は十分に期待できるでしょう。

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