北海道の経済シーンに、驚きのデータが舞い込みました。東京商工リサーチ北海道支社が2019年10月05日に発表した調査結果によると、2019年04月から2019年09月までの道内企業倒産件数は、前年の同じ時期と比べて4%減少した111件にとどまったことが判明しました。これは2019年度の上半期として、1971年の調査開始以来で最も少ない件数となります。7年連続で減少傾向が続いている事実に、SNS上では「意外と踏ん張っている企業が多い」「支援の手が届いている証拠だ」といった、驚きと安堵の声が広がっています。
倒産件数がこれほどまでに抑えられている背景には、金融機関による柔軟な資金繰り支援が継続しているという大きな要因が存在します。一方で、注目すべきは負債総額の動きでしょう。件数自体は減っているものの、負債総額は前年同期比で72%も急増し、195億3100万円に達しています。これは10億円を超えるような「大型倒産」が5件発生したためです。倒産とは、企業が債務を支払えなくなり経済活動が破綻することを指しますが、小規模な倒産が減る一方で、一部の巨大な歪みが表面化した形と言えるでしょう。
業種別の実態と「販売不振」という根深い課題
業種別の内訳を詳しく分析してみると、最も倒産が多かったのは「サービス業・他」の37件で、それに「卸売業」の20件が続く結果となりました。原因の多くを占めているのは、全体の約8割に相当する91件にものぼる「販売不振」です。これは市場の変化にうまく対応できず、売り上げを確保できなくなった状態を指します。ネット上では「人手不足も深刻だけど、やはりモノが売れないのが一番きつい」といった切実な声も散見され、現場の厳しさが浮き彫りになっています。
直近である2019年09月単体の動きを見ても、倒産件数は11件と、前年同月より6件も減少しました。これもまた9月としては過去最少の記録を更新しており、数字の上では非常に穏やかな推移を見せています。しかし、負債総額は11%増の25億5000万円となっており、ここでも件数の少なさと裏腹に、一件あたりの経営破綻が及ぼすダメージが大きくなっている傾向が見て取れます。企業の体力が削られているなかで、一歩間違えれば連鎖的な悪影響を及ぼしかねない緊張感が漂っています。
編集部としての見解ですが、今回の「過去最少」という数字を額面通りに受け取って楽観視するのは危険だと感じます。金融機関が支えていることで表面化していない「潜在的な倒産予備軍」が存在する可能性があるからです。特に、10月から開始された消費増税の影響は、これから企業の経営にじわじわと現れてくるでしょう。サービス業や小売業において、消費者の購買意欲が一時的に冷え込むことが懸念されています。今後の経済動向を左右するのは、この増税をどう乗り越えるかという点に他なりません。
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