2019年09月19日、東京・駒沢体育館にてフェンシングの日本一を決定する「全日本選手権個人戦」が開幕しました。初日から会場は熱狂の渦に包まれ、女子エペ種目では誰もが予想だにしなかったドラマチックな展開が待ち受けていたのです。若干19歳の大学生、原田紗希選手(慶應義塾大学)が、並み居る強豪を打ち破り、見事に初めての栄冠を手にしました。
決勝戦の舞台で原田選手と対峙したのは、実力者の大石栞菜選手(山九)です。試合は一進一退の攻防が続く緊迫した空気の中、原田選手が15対12というスコアで競り勝ち、表彰台の頂点へと駆け上がりました。若き剣士が放った最後の一突きが決まった瞬間、会場からは新しい時代の到来を予感させる大きな拍手が沸き起こり、その快挙を称える声が響き渡っています。
一方で、今大会では波乱も相次ぎました。2016年08月のリオデジャネイロ五輪で8位入賞を果たした経験を持つ、日本女子エペ界の象徴的存在である佐藤希望選手(大垣共立銀行)が、準々決勝で姿を消したのです。彼女を破ったのは決勝まで勝ち進んだ大石選手であり、ベテラン勢を脅かす若手や中堅層の底上げが、日本のフェンシング界に激しい競争をもたらしているといえるでしょう。
SNS上でもこのニュースは瞬く間に拡散されており、「19歳で全日本制覇は凄すぎる」「世代交代の波を感じる」といった驚きの投稿が相次いでいます。特に、学業と競技を両立させながら最高の結果を出した原田選手に対して、同世代のファンからは多くのエールが送られました。強豪が敗れる波乱も含めて、勝負の厳しさと醍醐味を改めて世間に知らしめる一日となったようです。
男子サーブルも白熱!決勝進出を決めた精鋭たち
同日には男子サーブル種目の準決勝までが行われ、2019年11月03日に開催される決勝戦のカードが決定しました。決勝の舞台に駒を進めたのは、2017年大会の王者であるストリーツ海飛選手(鹿児島クラブ)と、安定した強さを誇る島村智博選手(警視庁)の二人です。過去の優勝経験者と実力派の激突に、フェンシングファンの期待は今から最高潮に達しています。
ここで専門用語を解説しますと、「エペ」は全身すべてが有効面となる、最もシンプルながら高度な駆け引きが求められる種目です。対して「サーブル」は、突きだけでなく「斬り」の動作も有効となる、非常にスピーディーな展開が特徴の種目となります。この異なる魅力を持つ種目が同時に行われる全日本選手権は、まさに剣士たちのプライドがぶつかり合う真剣勝負の場なのです。
残念ながら、前回王者でありリオ五輪代表の徳南堅太選手(デロイトトーマツコンサルティング)は準決勝で敗退する結果となりました。王座を守ることの難しさが浮き彫りになりましたが、敗れた選手たちの悔しさがまた日本のレベルを引き上げるに違いありません。編集者の私としては、こうした絶対王者が敗れる「下克上」こそが、スポーツをより魅力的にし、観客を惹きつけるスパイスになると感じています。
新星の誕生とベテランの意地が交錯した2019年09月19日の大会初日は、日本フェンシング界の層の厚さを証明する形となりました。11月に行われる男子の決勝戦はもちろん、今回優勝した原田選手が今後どのように世界へ羽ばたいていくのか、その動向から目が離せません。私たちは今、まさに歴史が動く瞬間に立ち会っているのかもしれませんね。
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