2019年6月15日、東京・駒沢体育館で繰り広げられたレスリングの世界選手権代表選考会を兼ねた全日本選抜選手権の第3日は、会場を興奮の渦に巻き込みました。特に女子57キロ級では、前人未踏の五輪5連覇を目指す伊調馨選手(ALSOK)と、2016年リオデジャネイロオリンピック63キロ級金メダリストの川井梨紗子選手(ジャパンビバレッジ)が、それぞれ一次リーグと準決勝を難なく突破し、いよいよ16日の決勝で激突することになったのです。これは、レスリングファンが長らく待ち望んだ、まさに夢のカードと言えるでしょう。
両者が顔を合わせる決勝戦の行方に、SNS上では「世紀の一戦だ」「歴史が変わる瞬間を見逃せない」といった声が飛び交い、期待感が最高潮に高まっています。伊調選手はブランク明けから完全復活を目指し、川井選手は階級を下げての挑戦です。この階級は東京オリンピックに向けても最も注目される階級の一つであり、その頂点を決める一戦は、日本レスリング界の未来を占う上でも極めて重要な意味を持つに違いありません。
また、この大会では他の階級でも多くのスター選手が順調に勝ち進みました。女子50キロ級では、昨年の世界選手権で女王に輝いた須崎優衣選手(早大)が、昨年の全日本選手権で優勝した入江ゆき選手(自衛隊)との初戦を含む激戦を制し、決勝へコマを進めました。さらに、リオ五輪48キロ級の金メダリストである登坂絵莉選手(東新住建)も決勝進出を決め、女王の座を巡る熱い戦いが予想されます。
女子53キロ級では、実力者の向田真優選手と奥野春菜選手(ともに至学館大)が決勝に勝ち上がっています。両選手は、普段から同じ環境で切磋琢磨し合うライバル同士。決勝という大舞台で、日頃の練習の成果をぶつけ合うことになるでしょう。世界選手権とは、レスリングにおけるオリンピックと並ぶ最高峰の国際大会であり、この全日本選抜選手権は、その出場権を得るための、選手たちにとって最も重要なステップなのです。
代表権獲得!五輪メダリストや若き才能も躍動
この第3日には、すでに代表の座を射止めた選手たちもいます。女子62キロ級では、川井友香子選手(至学館大)が、男子では、フリースタイル57キロ級の高橋侑希選手(ALSOK)、グレコローマンスタイル67キロ級の高橋昭五選手(警視庁)、そして130キロ級の園田新選手(ALSOK)が、昨年の全日本選手権に続いて今回の選抜選手権も制覇しました。これにより、日本レスリング協会の定める選考基準を満たし、いち早く世界選手権代表の切符を獲得したのです。
彼らが世界選手権で結果を残すことは、東京オリンピックに向けた弾みとなるため、非常に期待が高まります。代表入りを決めた選手たちは、確固たる実力を持つトップアスリートであり、その活躍は日本中のレスリングファンに勇気を与えるでしょう。フリースタイルは、全身のタックルなどが認められる最も自由度の高いスタイル、グレコローマンは、上半身への攻撃のみが認められるスタイルであり、それぞれで代表選手たちが決定しました。
一方、男子の注目カードも決勝を前に、激戦を繰り広げています。フリースタイル65キロ級では、期待の若手である乙黒拓斗選手(山梨学院大)と、リオ五輪銀メダリストの樋口黎選手(日体大助手)が決勝で対決することになりました。また、グレコローマン60キロ級では、世界選手権メダリストの文田健一郎選手(ミキハウス)と、リオ五輪銀メダリストの太田忍選手(ALSOK)が、これまたファン垂涎の顔合わせとなります。この週末は、レスリング界のトップ選手たちが火花を散らす、見どころ満載の熱い2日間となるに違いありません。
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