2019年09月20日、埼玉西武ライオンズの快進撃が止まりません。普段は自慢の強力打線「山賊打線」で打ち勝つスタイルの西武ですが、シーズン最終盤という極めて重要な局面で、まさかの2試合連続完封リレーを達成しました。これには百戦錬磨の辻発彦監督も、試合後に「どうしたんでしょう、こんな大事な時に」と、思わず頬を緩ませながら冗談を飛ばすほど、チームの仕上がりに手応えを感じているようです。
この日の主役は、先発マウンドに上がった十亀剣投手でした。一回の立ち上がり、わずか11球で打者3人を打ち取る完璧な滑り出しを見せます。指揮官はこの好リズムを逃さず、攻撃陣に発破をかけました。打席に向かう秋山翔吾選手へ「お前が打てば絶対に点が入るぞ」と伝えた言葉は、まるで予言のように的中することになります。SNS上でも「監督の言葉が魔法みたい」「今の西武に死角なし」と、ファンの熱狂が加速しています。
指揮官の期待に応え、秋山選手が初球をライト前へ運ぶと、続く源田壮亮選手も右前打でチャンスを拡大します。無死一、三塁の好機で、森友哉選手が初球をセンターへ弾き返しました。日本ハムの先発ロドリゲス投手に一息つく間も与えず、わずか5球で先制点を奪う鮮やかな速攻劇です。これぞ「機動力と集中力」が融合した、現代野球の理想的な先制点と言えるでしょう。
味方の援護を受けた十亀投手は、まるで前夜に好投したニール投手が乗り移ったかのような、テンポの良い投球を披露します。ここで言う「テンポ」とは、一球投げてから次の投球動作に入るまでの間隔のことです。この間隔を短くすることで、打者に考える時間を与えず、守備陣のリズムも良くなるという相乗効果が生まれます。日本ハムの打者がたまらずタイムをかけて間を置こうとしましたが、十亀投手の集中力は最後まで途切れませんでした。
十亀投手は、今季抜群の安定感を誇るニール投手から「テンポの重要性」を学んだと語ります。本塁打を警戒しつつも、単打であれば許容するという「割り切り」の精神が、大胆な内角攻めを可能にしました。結果として7回途中までをわずか82球、4安打無失点という非の打ち所がない内容でまとめ上げました。エース級の働きを見せる十亀投手の進化に、リーグ連覇への確信を深めたファンも多いはずです。
この勝利により、優勝へのマジックナンバーは「5」まで減少しました。辻監督は「選手たちは普通にやっている」と、プレッシャーを感じさせないチームの雰囲気を強調しています。2019年09月の戦績はこれで11勝4敗。猛烈な勢いでペナントレースの頂へと駆け上がるライオンズの姿は、まさに王者の風格です。防御率ゼロの鉄壁リレーという「嬉しい誤算」を武器に、歓喜の瞬間はもうすぐそこまで来ています。
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