今、台湾発の革新的な旅行プラットフォームが、日本の観光シーンに劇的な変化をもたらそうとしています。2019年09月27日現在、現地で絶大な支持を誇る「KKday(ケイケイデイ)」や「FunNow(ファンナウ)」といった新興勢力が、日本国内の観光資源開拓を猛烈な勢いで加速させているのです。特にリピーターが約8割を占める台湾からの訪日客にとって、従来のパッケージツアーでは味わえない「特別な体験」への需要はかつてないほど高まっていると言えるでしょう。
SNS上では「ガイドブックに載っていないニッチな体験がスマホ一つで予約できるのは画期的だ」といった好意的な声が目立ちます。こうしたITを駆使して旅先での遊びを予約するサービスは、専門用語で「タビナカ」消費と呼ばれており、旅行の主役が「モノ」から「コ体験」へとシフトしている象徴的な動きです。アジア全域で月間4500万人以上のユーザーが訪れるKKdayは、流通額の約40%を日本向けが占めるという驚異的なデータを叩き出しており、日本市場への期待値の高さが伺えます。
官民ファンドも注目するスタートアップの躍進
こうした勢いは投資の世界でも大きな注目を集めています。2019年08月末には、KKdayがクールジャパン機構から約11億円もの大型出資を受けたことが話題となりました。また、2019年07月から東京進出を果たしたFunNowも、同年09月に国内ファンドからの資金調達を成功させています。彼らが狙うのは、単なる宿泊予約ではありません。伝統文化の体験やナイトレジャーといった、これまで光が当たりにくかったコンテンツを掘り起こし、スマホ世代の個人旅行者に直接届ける仕組みを構築しているのです。
一方で、日本から台湾へ向かう旅行者の流れも変化しています。2019年09月06日に日本語版サイトを開設した「Dear b&b(ディアビーアンドビー)」は、感度の高い日本人女性をターゲットに、リノベーション物件やデザイナーズホテルに特化した紹介を行っています。大手資本ではない、個人のこだわりが詰まった宿に焦点を当てることで、台北などの都市部だけでなく、まだ見ぬ地方や離島への誘客を目指す戦略は、非常に現代的でスマートなアプローチだと私は考えます。
格安航空会社(LCC)の普及により、2010年代以降に誕生したこれらのスタートアップは、既存の旅行代理店にはない機動力を持っています。台湾と日本、双方の深いつながりを背景に、デジタルネイティブな感性で新しい旅の形を提案する彼らの動向からは、今後も目が離せません。飽和状態にあると言われるインバウンド市場において、地方の隠れた魅力を「コンテンツ」として再定義する彼らの手腕は、日本の観光業にとっても大きな刺激となるはずです。
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