新潟の街並みを、次世代のエネルギーで駆け抜ける特別な3日間がやってきます。新潟県と新潟市は、2019年9月27日から2019年9月29日までの期間、県民を対象とした燃料電池バスの試乗会を開催することを発表しました。計9回にわたって実施されるこのイベントでは、新潟市内を約40分間周遊し、最先端の乗り心地を肌で感じることができるでしょう。
今回の試乗会で使用されるのは、トヨタ自動車が開発した燃料電池バス「SORA」です。このバスの最大の特徴は、ガソリンや軽油を一切使わず、水素と酸素の化学反応によって生み出される電気で走行する点にあります。走行中に排出されるのは水だけで、二酸化炭素を出さないという究極のクリーン性能を誇っています。まさに地球に優しい未来の公共交通機関といえるでしょう。
燃料電池(FC)とは、いわば「車載の発電所」のような仕組みを指します。SNS上では「エンジン音がなくて静かそう」「振動が少なそうで乗ってみたい」といった期待の声が早くも寄せられており、先進的な技術への関心が高まっています。運行は地元の新潟交通が担当し、2019年4月に新潟市中央区へ誕生したばかりの水素ステーションでエネルギーを補給する予定です。
新潟発の「ものづくり」が拓く、水素社会への大きな一歩
新潟県はこの試乗会を単なるイベントで終わらせるつもりはありません。実は、早ければ2021年度にも、県内で小型燃料電池バスを製造することを目指しているのです。その実現に向けた第一歩として「小型燃料電池バス導入検討会議」を立ち上げ、県内での製造から運用までを一貫して行う体制づくりを本格化させています。
地域独自の製造ラインが確立されれば、雇用創出や技術力の向上にもつながり、新潟が「環境先進県」として全国に名を馳せる絶好の機会となるはずです。私は、地方自治体が自ら次世代モビリティの生産を視野に入れる姿勢を強く支持します。都市部だけでなく、地方こそこうした静かでクリーンな移動手段が必要とされるべきではないでしょうか。
未来の子供たちに綺麗な空気を残すためのプロジェクトが、いよいよ2019年9月から力強く動き出します。この試乗会を通じて、多くの県民が水素エネルギーの可能性を実感し、新潟の産業が新たなステージへと進化していくことを願ってやみません。まずはこの秋、排気ガスのない快適なバスの旅を、あなたも体験してみてはいかがでしょうか。
コメント