老舗オーディオメーカーのオンキヨーマーケティングから、店舗の音空間を劇的に変えるBGM専用スピーカー「スピーカーシステム SMS6.3」が、2019年6月上旬に新登場しました。音楽配信サービスのパイオニアであるUSENとタッグを組み、両社の知見を結集して開発された、オンキヨーブランド初の店舗BGMに特化したスピーカーシステムです。その最大の目的は、来店客の購買意欲や高揚感を高めることにあります。
近年、アパレル店、雑貨店、美容室、フィットネスジムといった若者をターゲットにした店舗やナイト市場などでは、アップテンポな洋楽や若者に絶大な人気を誇るEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)、J-POPなどを大音量で流す傾向が見られます。この「SMS6.3」は、こうした店舗環境に最適化されており、価格は取り付け金具を除いて1台39,000円(税別)でのご提供となります。まさに、音の力で「モノが売れる空間」を演出するための戦略的なツールと言えるでしょう。
開発コンセプトは「迫力の重低音」と「包み込む音の広がり」
この「SMS6.3」の核となる技術は、パワフルな重低音と音の広がりの実現にあります。新開発されたウーファー(低音域を再生するユニット)には、オンキヨー独自の振動板が採用されており、これによって迫力満点でグルーブ感あふれるサウンド、つまり体が自然と動き出すような高揚感をもたらす音楽体験が可能になったのです。店舗でのBGMは、ただ流れていれば良いというわけではなく、お客様の気分を高め、滞在時間を延ばし、最終的な購買行動へとつなげるための「仕掛け」でなくてはなりません。このスピーカーは、まさにその要求に応えるものです。
さらに注目すべきは、ツイーター(高音域を再生するユニット)の配置です。店舗で使われる露出型スピーカーの多くは、空間のデッドスペースとなりがちなコーナー部分に設置されることに着目し、本体の前後に1基ずつ、合計2基のツイーターを配備しているのです。この特殊な構造によって、どの場所でも音量のムラが抑えられ、まるで音に包み込まれるような自然な広がりが得られる設計となっています。また、この広がりが抑制された中高域は、大音量下でも従業員の方々の接客時の声の通りを良くする効果も持ち合わせていると言います。これこそ、BGMを知り尽くしたUSENと音響のプロであるオンキヨーが協業したからこそ実現できた、店舗特有のニーズに応える画期的なソリューションでしょう。
現場の声が結実したBGM専用機の誕生
オンキヨーマーケティングの営業推進課に所属する岩本典子さんによると、このスピーカーの開発にあたっては、スタッフが実際に大音量でBGMを流すアパレル店など20軒以上の様々な店舗を巡り、現場の担当者からBGMに関する具体的な問題点をヒアリングしたそうです。そして、その生の声を製品開発に徹底的に反映させた結果が、この「SMS6.3」なのです。現場の課題解決に真摯に向き合う姿勢こそが、プロの道具を生み出す原動力になります。
SNS上でも、「店舗BGMって、音響的にすごく難しいから、専用機は期待大!」「オンキヨーとUSENの組み合わせは最強では?」といった、店舗経営者や音楽ファンからの高い関心を示す声が見受けられました(2019年6月時点)。従来の業務用水準を超えた、高音質で心地よい空間演出が求められる現代の店舗において、この「SMS6.3」は非常に強力な武器となるでしょう。音の専門メーカーが作り上げたこの一台が、今後の店舗BGMのスタンダードを塗り替えていくことになるかもしれませんね。
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