岡山県倉敷市の児島地区といえば、世界中のファッショニスタから熱視線を浴びる「デニムの聖地」として名高い場所です。そんな地元の誇りを全身で表現しようと、2019年10月21日から中国銀行児島支店では、行員たちがデニム製品を身にまとって窓口業務にあたるという、全国でも珍しいユニークな試みがスタートしました。
今回の企画は、語呂合わせで「デニムの日」とされる10月26日にちなんで実施されたものです。祝日の関係で2019年10月22日を除き、10月25日までの期間限定で行われています。SNS上では「銀行の堅苦しいイメージが覆された」「デニムの街らしくて親しみが持てる」といった驚きや称賛の声が上がっており、地域に根ざした新しい銀行の姿として注目を集めています。
支店長からパートスタッフまで!総勢51名のデニム・スタイル
今回の試みでは、青木信浩支店長をはじめとするパート従業員を含む全スタッフ51名が参加しています。着用しているのは、地元のアイデンティティが詰まったデニム製のジャケットやベスト、機能性に優れたエプロンなど多岐にわたります。銀行員といえばスーツにネクタイという固定観念をあえて打破し、ファッションを通じて地域経済の熱量をダイレクトに伝えようとしています。
店内の装飾にもこだわりが光ります。児島商工会議所から貸し出された巨大なタペストリーが壁面を彩り、棚にはデニム製のパンツや可愛らしい小物が並べられました。こうした「地場産業」へのリスペクトを形にすることは、単なるPRを超え、地域住民との心の距離を縮める素晴らしいアプローチだと私は確信しています。地場産業とは、その土地に根ざした特有の資源や技術を用いた産業を指します。
「デニムの街」から全行へ!広がるブランド戦略の波
発案者の青木支店長は、デニムのブランド力向上に向けた機運の高まりを敏感に察知し、今回のイベントをきっかけにその流れを一層加速させたいと意欲を燃やしています。今後は児島だけでなく、同じくデニム産地として有名な岡山県井原市や広島県の備後地域にある各支店、さらには全行規模での展開も視野に入れているというから驚きでしょう。
過去には浴衣やサッカーチームのユニフォームでの接客事例もありましたが、デニムの導入は今回が初めての挑戦です。こうした「一見ミスマッチ」に思える組み合わせが、現代のブランディングにおいては強力な武器になります。堅実な金融機関がデニムという自由な素材を取り入れることで、地域の伝統文化を次世代へつなぐ力強いメッセージになっているのではないでしょうか。
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