新潟県燕市に本社を構え、独創的な家電製品で注目を集めるツインバード工業が、2019年11月22日までに新たな教育の柱として「TWINBIRDアカデミー」を本格始動させました。この取り組みの目玉は、場所や時間を選ばずに学習できるクラウド型のオリジナルWEB講座です。約300名の全社員を対象としたこの試みは、単なるeラーニングの枠を超え、組織全体のスキルアップを目指す革新的なプロジェクトとして期待されています。
今回の講座は全部で88種類という豊富なラインナップが揃っており、マーケティング戦略の立案やヒット商品を生み出すための極意など、ビジネスの基礎から応用までを網羅しています。特徴的なのは、管理部門や開発生産、営業といった専門分野ごとのカリキュラムが組まれている点でしょう。自身の所属する部署の講座は必須ですが、好奇心の赴くままに他部署の専門知識を学べる自由度の高さが、社員の知的好奇心を刺激しているようです。
SNS上では、この「他部門の講座も自由に受けられる」という点に対し、「セクショナリズムの解消に繋がりそう」「隣の部署が何をしているか分かるのは素晴らしい」といった好意的な意見が目立ちます。一つの講座はわずか5分程度の動画に凝縮されており、忙しい業務の合間でも効率的に知識を吸収できる仕組みです。若手社員が自ら講師を務めるというスタイルも、教える側と学ぶ側の双方に成長を促す絶妙な工夫だと感じられます。
若手が講師を務める革新性と組織の活性化
特筆すべきは、入社1年から7年目までの若手社員が講師として教壇に立っていることです。人事部と各部門の管理職が1年という長い歳月をかけて準備した動画教材は、現場の生きた声を反映した貴重な資産となるでしょう。ここで言う「クラウド経由」とは、インターネット上のサーバーに保存されたデータにアクセスして学習する形式を指しており、これによりスマートフォンやPCからいつでも最新の知見に触れることが可能になりました。
受講状況は3カ月ごとにシステムへ反映され、進捗が遅れているメンバーには適切なフォローが行われる体制も整っています。さらに年1回の確認テストによって理解度を定量的にはかり、月に一度のプロジェクト会議で内容を常にブラッシュアップしていく姿勢には、同社の本気度が伺えます。私自身、こうした「教え合う文化」の定着は、企業の競争力を高める上で最も本質的な投資であると確信しています。
このWEB講座は「TWINBIRDアカデミー」の一部に過ぎず、今後は集合研修や現場見学なども組み合わされていく予定です。専門スキルの習得はもちろん、次世代を担うリーダーの育成までを見据えたこの包括的なシステムは、家電業界における同社のプレゼンスをさらに強固なものにするでしょう。変化の激しい現代において、自ら学び続ける組織へと進化を遂げようとするツインバード工業の挑戦から目が離せません。
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