新潟県の経済を支える「モノづくり」の現場から、明るいニュースが飛び込んできました。新潟県が発表した最新の調査結果によると、2019年9月の鉱工業生産指数(速報値)は前月と比べて1.8%上昇し、数値は102.9を記録しています。前月の停滞感を吹き飛ばすように、2カ月ぶりのプラスへと転じた事実は、県内産業の底堅さを物語っていると言えるでしょう。
ここで注目したい「鉱工業生産指数」とは、工場などで作られる製品の生産量を、基準となる2015年を100として指数化したものです。この数字が上がるということは、それだけ地域の工場が活発に動き、経済が回転している証拠に他なりません。SNS上でも「地元の企業が元気なのは嬉しい」「景気回復の実感がもっと広がってほしい」といった、期待を込めた前向きな声が数多く寄せられています。
化学工業が驚異の伸び!ハイテク分野も好調を維持
今回の生産押し上げに大きく貢献したのは、全15業種のうち上昇を見せた9業種です。特に化学工業の勢いは凄まじく、前月比で10.7%もの大幅な増加を記録しました。これは、他の物質の化学反応を助ける「触媒」や、製品に色を付ける「顔料」、そして無機薬品の需要が急増したためです。私たちの生活を影で支える素材産業が、今まさに新潟の景気を力強くバックアップしています。
さらに、スマートフォンや家電に欠かせない「電子部品・デバイス工業」も4.3%の増加と堅調です。特に現代社会の心臓部ともいえる「集積回路(IC)」の生産が好調なのは、デジタル化が進む現代において非常に心強い材料でしょう。高度な技術力を誇る新潟のハイテク工場が、世界的な需要をしっかりと捉えている様子が伺えます。
一方で、全ての業種が手放しで喜べる状況ではありません。パルプ・紙・紙加工品工業は8.7%減と苦戦を強いられ、新潟の代名詞ともいえる食料品工業も酒類の動きが鈍く1.4%の減少となりました。消費増税などの外部要因が、嗜好品や日用品の生産サイクルに微妙な影を落としている可能性も否定できず、業種による明暗が分かれる結果となっています。
編集者の視点から見れば、今回の1.8%増という数字は、世界経済の不透明感が漂う中での見事な「健闘」だと評価します。特に化学や電子部品といったBtoB(企業間取引)分野の強さは、新潟が単なる農業県ではなく、強固な工業基盤を持つ「技術の街」であることを再認識させてくれました。今後もこれらの主力業種が、県内経済の温度計をさらに押し上げてくれることを期待して止みません。
コメント