2019年のクリスマスに異変?輸入モミの木が価格高騰!リーマン・ショックが今響く理由とは

街中が華やかなイルミネーションに包まれる季節がやってきましたが、2019年のクリスマスシーンに意外な影を落としているニュースをご存じでしょうか。実は、クリスマスツリーの主役である「モミの木」の輸入価格が、2018年と比較して1割ほど値上がりしているのです。この価格高騰の背景には、遠く離れた米国で起きた過去の経済危機が複雑に絡み合っています。

SNS上では「本物のモミの木を飾りたいけれど、今年は少し手が出しにくい」といった戸惑いの声や、「生きている木を育てる苦労が価格に反映されている」といった冷静な分析も目立ちます。特に、2019年11月下旬に米国産のモミの木を大量に入荷した東京都内の花卉(かき)市場では、1メートル50センチから2メートル程度のサイズが1万5千円前後で取引されています。

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10年の歳月を経て届いたリーマン・ショックの余波

なぜ今、モミの木がこれほどまでに高値となっているのでしょうか。その最大の要因は、2008年に発生した世界的な金融危機「リーマン・ショック」にあります。モミの木がツリーとして出荷可能な1メートル以上のサイズに成長するまでには、およそ10年から12年という非常に長い月日が必要です。つまり、2019年に市場へ並んでいる木は、まさにあの不況の最中に植えられたものなのです。

当時の米国では、景気の冷え込みから「10年後にどれだけ売れるか予測がつかない」と判断した生産者が多く、植え付けの数を大幅に制限してしまいました。専門商社であるワイエムエスも指摘するように、過去の慎重な判断が、長い時を経て供給不足という形となって現れているのでしょう。生産者の苦悩が、美しいツリーの不足という形で現代のクリスマスにリンクしている点は、非常に興味深い現象です。

家庭向けとして親しまれている50センチから70センチほどのサイズも、大阪市内の市場では1本740円前後となり、前年を上回る価格設定となっています。輸入品は国産に比べて高価ではありますが、枝ぶりが豊かでシルエットが美しいという大きな魅力があります。だからこそ、商業施設の広場を彩るツリーだけでなく、本物志向の一般家庭にとっても、この1割の負担増は無視できない問題となるはずです。

個人的には、こうした価格高騰は単なるデメリットだけではないと感じています。経済の仕組みや植物が育つまでの膨大な時間、そして地球の裏側の歴史を学ぶ絶好の機会ではないでしょうか。1本のツリーが私たちの元に届くまでのドラマを知ることで、クリスマスの輝きがより一層、深く感慨深いものに変わるかもしれません。一年に一度の特別な夜を、大切に選んだ木と共に過ごしたいものですね。

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