大相撲界に、胸を熱くさせる不屈の復活劇が舞い込んできました。日本相撲協会は2019年11月27日、福岡国際センターにて来年開催予定の「大相撲初場所(2020年1月12日初日、両国国技館)」に向けた番付編成会議を実施しました。この会議において、かつて大関の地位にまで上り詰めた伊勢ケ浜部屋の照ノ富士選手が、実に10場所ぶりとなる十両への復帰を果たすことが正式に決定したのです。
ここで「番付編成会議」や「十両」という言葉について少し触れておきましょう。番付編成会議とは、直近の本場所での成績を基に、力士たちの次回のランクを決定する非常に重要な話し合いのことです。また十両は、ここから上が「関取」と呼ばれるプロの特権を享受できる階級であり、お給料が支払われるようになるだけでなく、付き人が付くなど待遇が劇的に変化する境界線でもあります。
照ノ富士選手が歩んできた道のりは、まさに波乱万丈という言葉が相応しいものでした。両膝の深刻な怪我や内臓疾患に苦しみ、一時は幕内の頂点近くから、下から2番目のカテゴリーである「序二段」まで番付を落としています。大関経験者がここまで陥落した後に再び関取の座を奪い返すのは、相撲界の長い歴史の中でも極めて異例の事態です。一度は引退もよぎったであろう状況から、再び光の当たる舞台へ戻ってきた執念には脱帽するしかありません。
SNS上ではこのニュースに対し、「漫画のような復活劇に涙が出る」「諦めない心の強さを教えてもらった」といった感動のメッセージが溢れかえっています。多くの相撲ファンが、再び大銀杏を結び、白い稽古まわしを締めて土俵に上がる彼の姿を待ち望んでいたことが伺えます。モンゴル出身の27歳、ガントルガ・ガンエルデネという本名を持つ彼が、どん底を味わったことで得た「真の強さ」を初場所でどう見せてくれるのか、期待は高まるばかりです。
メディア編集者としての私の考えですが、照ノ富士選手の再十両は単なる一力士の昇進以上の意味を持っています。それは、挫折を経験したすべての人に勇気を与える「希望の象徴」としての帰還です。怪我との戦いは今も続いているはずですが、かつての圧倒的なパワーに加えて、慎重さと落ち着きを身につけた今の彼なら、再び幕内の上位で暴れ回る日が来ることも決して夢ではないでしょう。2019年11月28日、私たちは一つの伝説の目撃者になろうとしています。
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