2019年10月の台風19号による甚大な被害を受け、長野市では被災された方々の住まいを確保するため、画期的な取り組みがスタートしました。市内に拠点を置く「カンバーランド・ジャパン」が製造するトレーラーハウス15台を、建設型仮設住宅の一部として導入することが決定したのです。
トレーラーハウスとは、タイヤの付いたシャーシ(土台)の上に建物が載っている「車両」扱いの住居を指します。一般的な住宅のような基礎工事が不要なため、スピーディーに設置できる点が大きな強みです。2019年11月末には設置工事が完了する見込みとなっており、冬の寒さが本格化する前に避難生活を送る方々への力強い支えとなるでしょう。
SNS上では「従来の仮設住宅よりも断熱性が高そうで安心」「地元の企業が復興を支える姿に感動した」といった好意的な意見が多く寄せられています。特に、移動が容易で将来的に再利用が可能な「動く家」としてのポテンシャルに、多くの人々が注目しているようです。
被災を乗り越え増産へ!地元企業が掲げる復興への決意
今回供給を担うカンバーランド・ジャパン社自身も、千曲川の氾濫によって工場の一つが約2.5メートルも浸水するという困難に直面しました。しかし、2019年11月5日には不屈の精神で操業を再開し、現在は被災した個人や事業者からの切実な要望に応えるべく、人員を増強してフル稼働で製造を続けています。
今回の契約は1台につき約300万円で、2年間のリース形式という形をとっています。同社は2018年の西日本豪雨など、過去の災害時にも自治体へ製品を供給した実績があり、そのノウハウが今回も存分に発揮されるはずです。長野市が計画する建設型仮設住宅115戸の中でも、この15台は象徴的な存在となるに違いありません。
私個人としては、災害大国である日本において、こうした機動力のある住居形態が普及することは非常に意義深いと感じます。固定資産ではなく「車両」としてのメリットを活かし、迅速にプライバシーを守れる空間を提供できる仕組みは、今後の防災計画における標準モデルになるべきではないでしょうか。
厳しい自然災害の爪痕は深いものの、地元の技術と行政の柔軟な対応が組み合わさることで、確かな希望の光が見えてきました。一日も早く被災された方々が安心して眠れる環境が整うよう、2019年11月末の完成に向けた急ピッチな作業が今も続いています。
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