2019年12月11日、東京・大手町の日経ホールにて、在日フランス商工会議所と日本経済新聞社が主催する第2回「日仏ビジネスサミット」が幕を開けます。今回のメインテーマは「共に未来を開く」という力強いメッセージです。米中間の貿易摩擦や深刻な気候変動、そして日本が直面する少子高齢化による人手不足など、世界が抱える複雑な課題に対し、日仏両国の英知を結集して解決の糸口を探る貴重な機会となるでしょう。
SNS上では「フランスの洗練された発想と日本の技術力がどう化学反応を起こすのか楽しみ」といった期待の声や、「労働力不足を救うのはやはりデジタル革命なのか」という切実な関心が寄せられています。本サミットでは、複数の経営者が一堂に会するパネル討論が中心となり、ダイナミックな対話が期待できそうです。特にデジタル革命がもたらす産業構造の激変は、私たちの働き方や生活そのものをアップデートする大きな転換点になるに違いありません。
ロボティクスとAIが変える産業の常識
全5部構成のセッションのうち、第1部では「ロボティクス、人工知能(AI)、デジタルテクノロジー」に焦点が当てられます。登壇するのは、国際ロボット連盟の会長も務める安川電機の津田純嗣会長や、人工知能学会の浦本直彦会長といった豪華な顔ぶれです。「ロボティクス」とは、ロボットの設計や制御を扱う工学技術の総称ですが、今やそれは工場の中だけに留まりません。ドローンや自動運転車など、私たちの身近な場所へと急速に浸透しています。
AIが普及することで「人間の仕事が奪われるのではないか」という不安を抱く方も少なくないでしょう。しかし、本討論ではそうした懸念を正面から受け止めつつ、人間とロボットがどのように共存し、新たな役割を分担すべきかが深く掘り下げられる予定です。単なる効率化の道具としてではなく、社会をより豊かにするためのパートナーとしてテクノロジーをどう定義し直すのか、専門家たちの鋭い視点から語られる未来予測は、ビジネスマン必見の内容です。
ヘルスケアの未来を救うAIの可能性
さらに注目すべきは、第5部で展開されるヘルスケア産業の変革についてです。医療分野におけるAIの活用は、病気の早期発見や治療の最適化において、驚異的な進歩を見せています。例えば、2019年11月7日には日立製作所が、フランスのがん治療拠点であるレオンベラールセンターとの共同研究を発表したばかりです。AIを駆使してがん治療の効率を高めるこの試みは、国境を越えた技術協力の象徴的な事例と言えるでしょう。
武田薬品工業のクリストフ・ウェバーCEOは、AIが創薬のスピードを劇的に早め、医療現場の負担を軽減する可能性を強調しています。また、富士フイルムの伴寿一執行役員からは、MRI(強力な磁石と電波で体の内部を撮影する検査)の画像をAIで解析し、認知症の進行を予測する画期的な取り組みが紹介される予定です。フランスの造影剤大手ゲルベのマテュー・エリー氏も加わり、日仏のトップランナーが医療の明日を熱く議論します。
編集者としての私見ですが、日仏両国は「人間中心の技術革新」を重視する価値観において、非常に親和性が高いと感じます。単なる利益追求ではなく、高齢化社会という共通の課題に対し、いかにテクノロジーで温もりのある解決策を提示できるか。このサミットが、未来への不安を希望に変えるプラットフォームになることを願ってやみません。最先端の技術を「使いこなす」知恵こそが、今まさに求められているのではないでしょうか。
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