【広島に新大学誕生】2021年開校の「叡啓大学」が挑む常識破りの入試とソーシャルシステムデザインの未来

広島の地に、これまでの高等教育の常識を打ち破る新しい学び舎が誕生しようとしています。公立大学法人県立広島大学は、2019年11月20日に2021年4月の開校を目指す新しい単科大学の概要を正式に発表しました。その注目の名称は「叡啓(えいけい)大学」に決定し、社会の仕組みを根本から描き直す力を養う「ソーシャルシステムデザイン学部」が設置される見通しです。

本大学の大きな特徴は、なんといってもその革新的な入試制度にあります。総定員100人のうち、大学入学共通テストを利用した従来型の選抜枠はわずか10人に限定されました。一方で、受験生の個性や意欲を重視するAO入試で50人を、学校推薦で20人を募集する方針を打ち出しています。さらに残りの20人は外国人留学生枠として確保されており、キャンパスの多様性を重視する姿勢が鮮明です。

SNS上ではこの発表に対し、「共通テスト枠が1割という決断は思い切った」「偏差値重視の教育から脱却するモデルケースになるのではないか」といった驚きと期待の声が広がっています。独創的な発想を持つ人材を育成したいという大学側の強い意志が、選抜方法の配分からも如実に伝わってきます。地域の若者だけでなく、全国の教育関係者からも熱い視線が注がれているようです。

スポンサーリンク

ソーシャルシステムデザイン学部と有信睦弘氏の招聘

新設される「ソーシャルシステムデザイン学部」という名称についても解説が必要です。これは単にデザインを学ぶ学部ではなく、複雑化した現代社会の課題を解決するために、制度や仕組みそのものを再構築(デザイン)する力を身につける学問領域を指します。理系・文系の枠を超えた総合的な知性が求められる、まさに次世代型のリーダー育成に特化した学部といえるでしょう。

この野心的な構想を牽引するリーダーとして、学長には東京大学副学長を務めた実績を持つ有信睦弘氏が招聘されることとなりました。有信氏は産業界とアカデミアの両方に精通しており、その手腕には大きな信頼が寄せられています。アカデミックな知見と実社会での実践力を融合させる同氏の采配は、開校に向けた最大の推進力となるに違いありません。

編集者としての私見ですが、この叡啓大学の試みは、地方における大学の在り方に一石を投じるものだと確信しています。少子化が進む中で、単なる「知識の詰め込み」ではなく「発想力」を評価の軸に据える姿勢は、非常に勇気ある決断です。1学年100人という少数精鋭の環境は、教員と学生が密に連携し、化学反応を起こすには最適な規模感といえるのではないでしょうか。

広島から世界へ羽ばたく人材を育てるという、2021年4月の開港に向けた大きな挑戦が今、着実に動き出しています。AO入試の比率を高めたこの大胆なポートフォリオが、将来的にどのようなイノベーションを地域社会にもたらすのか、今後も目が離せません。新しい時代の教育の形が、ここ広島から提示されようとしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました