深刻な人手不足が叫ばれる日本のIT業界において、北海道の企業が熱い視線を注いでいるのは広大な大地・ロシアです。2019年11月20日、シベリアの中核都市であるノボシビルスク市にて、北海道経済産業局の主催による画期的な人材マッチングイベントが開催されました。この試みは、道内企業の技術力向上と国際化を目的としたもので、現地では20人を超える意欲的な学生や社会人が集結し、大きな盛り上がりを見せています。
今回のイベントには、札幌市に拠点を置く「イークラフトマン」など、先鋭的な5社が参加しました。同社の新山将督社長は、基礎からプログラミングコードを構築できる高度な専門性を持つ人材を求めており、自社の強みを熱心に伝えています。ネット上では「札幌とロシアは気候も近く、生活環境の共通点が多いのでは」といったポジティブな反応や、優秀な外国人材の流入による道内経済の活性化を期待する声が相次いでいる状況です。
学術都市ノボシビルスクと北海道を結ぶ絆
なぜ今、ノボシビルスクなのでしょうか。この都市は多くの大学やIT企業がひしめき合う「学術都市」として知られ、数学や物理学を基礎とした極めてレベルの高い教育を受けた人材が豊富に存在します。さらに、札幌市とは姉妹都市という深い縁があり、日本のアニメ文化が浸透しているなど、親日派が多いことも大きな魅力でしょう。中には流暢な日本語で質問を投げかける参加者もおり、文化の壁を超えた交流が生まれています。
記事にある「プログラミングコード」とは、コンピューターを動かすための命令を記述した設計図のようなものです。これをゼロから構築できる人材は、既存の枠組みを組み合わせるだけのエンジニアとは一線を画す存在といえます。編集者の視点から言えば、こうした「本質的な技術力」を持つロシア人材との連携は、北海道のスタートアップ企業がグローバル市場で戦うための強力な武器になると確信しています。
アジアからユーラシアへ広がるグローバル採用の網
各企業の戦略は非常に柔軟で、まずは業務の一部を任せる「業務委託」からスタートし、実力を確かめた上で現地拠点や日本採用へと繋げる計画です。例えば、建築設計を手がける「一寸房」は、2019年11月22日からモンゴルでのイベントにも参加し、現地の高等専門学校(高専)からのインターン受け入れを予定しています。同社は既にミャンマーにも拠点を構えており、採用の多国籍化が加速しているようです。
このように、場所にとらわれない柔軟な働き方が普及する中で、優秀な頭脳を世界中から集める動きは止まりません。単なる人手不足の解消にとどまらず、異なる背景を持つ才能が混ざり合うことで、道内から革新的なイノベーションが生まれる日も近いでしょう。北海道が持つ「開放的でグローバルな土壌」が、ロシアやアジアの若者たちを引き寄せ、地域の未来を明るく照らしていく姿を期待せずにはいられません。
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