和歌山県がカジノを含む統合型リゾート、通称「IR」の誘致に向けて、かつてないほど大胆な一歩を踏み出しました。2019年11月26日、県は誘致が実現した際の拠点となる人工島「和歌山マリーナシティ」の用地約21ヘクタールを、77億円で買い取る方針を固めたのです。この決定は、全国で激化する自治体同士の獲得合戦において、県の本気度を世界中の事業者に知らしめる強力なメッセージとなるでしょう。
IRとは「Integrated Resort」の略称で、カジノだけでなく国際会議場(MICE施設)やホテル、ショッピングモールなどが一体となった巨大な複合施設を指します。今回の補正予算案は、2019年12月3日に開会される12月県議会に提出される予定です。もし予算が可決されれば、2020年2月までには地権者との間で仮契約が結ばれる見通しとなっており、スピーディーな展開に期待が高まります。
SNS上では「和歌山にカジノができたら雇用が増えそう」「マリーナシティの活用としては面白い試みだ」といった地域活性化を期待する声が上がる一方、「ギャンブル依存症への対策は万全なのか」と慎重な議論を求める投稿も見受けられます。県はこうした懸念に対し、独自の「IRカード」を発行して入場制限や利用額を管理する先進的なプランを既に提示しており、他自治体とは一線を画す準備の早さが際立っています。
世界遺産とリゾートの融合!和歌山が目指す独自の戦略
和歌山県が掲げるのは、都会の喧騒を離れた「リゾート型IR」という新しい旅のカタチです。これはIR施設そのものを目的地とするだけでなく、聖地・高野山や美しい白浜の海といった豊かな観光資源と連携させる壮大なプロジェクトといえます。2018年5月に「IR基本構想」を策定して以来、県は一貫してこの独自のスタイルを追求しており、訪日外国人観光客に日本文化の深みと最新の娯楽を同時に提供する狙いがあります。
国の基本方針が2020年1月にも決定されるという重要な局面を迎え、県は事業者公募のための実施方針案を速やかに公表できるよう、着々と外堀を埋めています。先行する大阪府が既に独自の動きを見せていますが、和歌山県幹部も「国の方針が出ればすぐに対応できる準備は整っている」と自信をのぞかせています。行政が主体となって用地を確保する姿勢は、参入を検討する企業にとってもリスクを抑えられる大きなメリットでしょう。
私個人の視点としては、和歌山の美しい自然景観を損なうことなく、いかにして最先端のエンターテインメント施設を調和させるかが成功の鍵を握ると考えています。単なるギャンブルの場ではなく、家族連れやビジネス客が和歌山のファンになるような「心地よい滞在」がデザインされるべきではないでしょうか。用地確保というハード面が整った今、ソフト面での魅力的なコンテンツ作りが、県民の理解と支持をさらに広げるはずです。
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