連日ニュースで報じられている香港の抗議活動ですが、ついに懸念されていた事態が起きてしまいました。2019年11月12日に行われた閣議後の記者会見において、茂木敏充外務大臣が衝撃的な事実を発表したのです。
それは、警察当局とデモ隊による激しい衝突が続く香港の市街地にて、50代の日本人男性がケガを負ったという内容でした。これまでも現地の緊迫した様子は伝えられてきましたが、日本政府が抗議活動に関連して自国民の負傷者を公表するのは今回が初めてとなります。
この一報を受けて、SNS上では驚きと不安の声が急速に広がっています。「ついに日本人が巻き込まれてしまったか」「明日は我が身かもしれない」「仕事で香港に行く予定があるのに怖い」といった投稿が相次ぎ、多くのユーザーが現地情勢の悪化に危機感を募らせている様子がうかがえるでしょう。
現地で邦人の保護やビザ発給などの行政サービスを担う日本の在外公館、すなわち在香港日本国総領事館は、直ちに負傷した男性への接触を試みました。幸いなことに本人との連絡は無事につき、すでに病院での手当てを終えて退院していることが確認されています。
なぜ巻き込まれたのか?撮影行為に潜む大きなリスク
命に別状がなかったことは不幸中の幸いですが、なぜこのような事態に陥ってしまったのでしょうか。政府関係者の話によれば、この男性はデモが繰り広げられている現場の様子を撮影しようとして、不測のトラブルに巻き込まれた可能性が高いと見られています。
デモ隊と警察が対峙する現場は、極度の緊張状態に包まれています。そうした中でスマートフォンやカメラを向ける行為は、双方からスパイや敵対勢力と誤認されるリスクを孕んでいると言わざるを得ません。総領事館も事態を重く受け止め、現地に滞在する日本人や旅行客に向けて、抗議活動の撮影を控えるよう強く警告を発しました。
私個人としても、この総領事館の呼びかけには全面的に賛同いたします。確かに、歴史的な瞬間に立ち会い、現地のリアルな状況を記録して世界に発信したいという衝動に駆られる気持ちは理解できます。インターネットの普及により、誰もがジャーナリストになれる時代だからです。
しかしながら、報道機関のプロであっても危険と隣り合わせの現場において、一般市民が安易にカメラを向ける行為はあまりにも無謀と言えるでしょう。自己表現や情報共有の欲求よりも、何よりご自身の生命と安全を最優先に考えて行動していただきたいと強く願ってやみません。
今後も香港の情勢は予断を許さない状況が続くと予想されます。2019年11月13日現在も事態が収束する兆しは見えず、対立は深まるばかりです。現地へ渡航される方々は、外務省の危険情報などをこまめに確認し、君子危うきに近寄らずの精神で慎重な行動を心がけてください。
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