青森の地で、子どもたちの多様な学びを支える挑戦が始まりました。不登校や学校に馴染めない子どもたちの居場所作りを行うNPO法人「コミュサーあおもり」が、学習環境を劇的に改善するためのクラウドファンディングを2019年12月3日から開始しています。このプロジェクトは、地域の金融機関である青森銀行や、青森の魂とも言える「ねぶた」の制作者が手を取り合うという、非常に心温まる連携によって実現しました。
コミュサーあおもりが運営するフリースクールは、より多くの子どもたちを迎え入れるべく、2019年夏に拠点を移転しました。それまではビルの1フロアで活動していましたが、現在は築30年を超える趣のある一軒家へと規模を拡大しています。しかし、広くなった一方で、冬の厳しい寒さに対応する冷暖房設備が不足しているのが現状です。今回のプロジェクトでは、子どもたちが安心して学べる環境を整えるため、20万円を目標に支援を募っています。
クラウドファンディング(CF)とは、インターネットを通じて自分の活動に共感した不特定多数の人々から、少額ずつ資金を募る仕組みを指します。SNS上では「子どもたちの居場所を守りたい」「地元の企業が協力しているのが素晴らしい」といった応援の声が広がっており、地域一丸となって若者を支える姿勢に注目が集まっています。単なる資金集めに留まらず、地域の課題を可視化する役割も果たしているといえるでしょう。
伝統文化と共鳴する支援の形
今回の取り組みで特に目を引くのは、竹浪比呂央ねぶた研究所が全面協力している点です。支援者への返礼品として、このプロジェクトのために特別にデザインされた「ねぶた絵ポストカード」などが用意されました。青森の伝統文化を象徴するねぶたが、次世代を担う子どもたちの教育環境を支えるという構図は、非常にクリエイティブで意義深いものです。地元の芸術が社会貢献に直結する素晴らしいモデルケースだと私は感じます。
募集期間は2019年12月23日までとなっており、大手プラットフォームのCAMPFIREを利用して受け付けています。教育現場において「環境」は、子どもたちの心の安定に直結する極めて重要な要素です。古い家屋特有の寒さを解消し、温かな教室で学べるようになることは、彼らの自己肯定感を育む第一歩になるはずです。地方におけるフリースクールの重要性が高まる今、こうした支援の輪がさらに広がっていくことを期待せずにはいられません。
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