付箋の代名詞である「ポスト・イット」や高機能なテープ類など、私たちの日常と産業を支える世界的メーカー、スリーエムジャパン株式会社が、次なる成長を見据えた大規模な組織改革に踏み切りました。2019年12月1日付で実施された今回の人事と機構改革は、単なる名称の変更に留まらず、企業のあり方を根本から進化させようとする同社の強い意志が感じられる内容となっています。
今回の人事の目玉は、これまでインダストリアル&セーフティーチャネル戦略本部長として手腕を振るってきた成毛一彦氏の起用です。成毛氏は、2019年12月1日付で新たに設置された「セーフティ&インダストリアルビジネスビジネストランスフォーメーション推進本部長」に就任しました。戦略の最前線を知るリーダーが変革の舵取りを担うことになり、業界内でもその手腕に大きな期待が寄せられています。
SNS上では、この「ビジネストランスフォーメーション(BT)」という言葉の響きに注目が集まっており、多くのビジネスパーソンが同社の動向を注視しているようです。「3Mほどの巨大組織が自らを変えようとする姿勢は、日本企業にとって大きな刺激になる」といったポジティブな意見が目立ち、変革のスピード感に対する驚きの声も上がっています。
「トランスフォーメーション」が意味する真の組織進化とは
ここで注目したいのが、機構改革の具体的な中身です。従来の「ビジネストランスフォーメーション本部」は、新たに「トランスフォーメーション、テクノロジー&サービス本部」へとその名を改めました。単に業務の流れを見直すだけでなく、最新技術とサービスを融合させることで、顧客体験を劇的に向上させようとする狙いが明確に見て取れるのではないでしょうか。
そもそも「トランスフォーメーション」とは、ビジネス用語で「変容」や「改革」を意味し、既存の枠組みを超えて会社そのものをアップデートさせる取り組みを指します。そこに「テクノロジー」と「サービス」という言葉が加わったことは、デジタル時代の荒波を勝ち抜くためのIT武装を加速させるという、同社の決意表明に他なりません。
また、新設された「セーフティ&インダストリアルビジネスビジネストランスフォーメーション推進本部」は、産業安全や工業製品といった同社の核となる部門を、より柔軟で効率的な体制へと導くための専門部隊となるでしょう。こうした専門組織を置くことで、現場の声を吸い上げつつ、迅速な意思決定を可能にする狙いがあると考えられます。
私個人の見解としては、3Mのような歴史ある多国籍企業が、これほどまでに大胆な組織改編を行う点に、現代のビジネス環境の厳しさと可能性を感じます。既存の成功に甘んじることなく、時代に合わせて自己を定義し直す柔軟性こそが、イノベーションを生み出し続ける源泉となるはずです。2019年12月1日を起点としたこの挑戦が、どのような価値を創出するのか非常に楽しみです。
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