私たちのライフスタイルを根本から塗り替える可能性を秘めた次世代通信規格「5G(第5世代移動通信システム)」がいよいよ本格的な始動を迎えようとしています。東京工業大学の阪口啓教授は、早くも2013年の冬という段階から、2020年を「5G元年」に据えるという壮大なビジョンを描いていました。当時の世界情勢を振り返ると、まだ前世代の4Gすら普及していない国が珍しくなく、新しい通信世代の存在自体が不透明だった時代ですから、その先見の明には驚かされるばかりです。
日本国内においては、2007年ごろから登場したスマートフォンの爆発的な普及が、通信環境に劇的な変化をもたらしました。2010年に導入された4G技術がその背中を押し、YouTubeでの動画視聴やInstagramによる画像投稿といった文化が老若男女を問わず定着しています。こうした日常の変化に伴い、基地局を通じてやり取りされるデータの総量を示す「モバイルトラフィック」は、これまでにないスピードで膨れ上がっており、既存のインフラでは対応しきれない局面を迎えているのです。
SNS上では「動画が止まるストレスから解放されたい」「5Gで何が変わるのかワクワクする」といった期待の声が目立つ一方で、「地方まで恩恵が届くのはいつになるのか」という現実的な疑問も飛び交っています。編集部としても、5Gは単なる速度向上に留まらず、あらゆるモノがインターネットに繋がる「超スマート社会」を実現するための、いわば社会の脊髄になると確信しています。2019年12月04日現在、私たちはまさに歴史的な通信革命の入り口に立っているといえるでしょう。
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