アニメ業界のみならず、日本中に激震が走るニュースが飛び込んできました。警視庁捜査1課は2019年12月05日、世界的な人気を誇るアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の企画・制作に携わったことで知られる株式会社ガイナックスの代表取締役、巻智博容疑者を逮捕したと発表しました。逮捕の容疑は、10代の女性に対して卑劣な行為に及んだとされる準強制わいせつ罪です。長年アニメファンに愛されてきた名門スタジオのトップによる不祥事に、社会的な非難が集まっています。
事件の詳細は、将来の夢を抱く若者の心を逆手に取った極めて悪質なものでした。2019年02月、当時ガイナックスインターナショナルの社長を務めていた巻容疑者は、自身の自宅において、声優を志していた10代の女性に対し「芸能人として写真を撮られるための訓練だ」と言葉巧みに誘い出したといいます。この名目で、女性の裸をデジタルカメラで撮影したほか、体を執拗に触るなどのわいせつな行為に及んだ疑いが持たれています。
準強制わいせつ罪とは、相手が心身喪失の状態にあったり、抵抗が著しく困難な状態にあることに乗じて、わいせつな行為をすることを指します。今回のケースでは、プロデューサーと新人志望者という圧倒的な上下関係を悪用した可能性が指摘されており、夢を追う若者を食い物にする構造が浮き彫りになりました。しかし、巻容疑者は警察の調べに対し「事実は違います」と述べ、容疑を全面的に否認している状況です。
SNS上では「エヴァの名を汚さないでほしい」「志望者の弱みに付け込むなんて許せない」といった怒りの声が爆発的に広がっています。特に、巻容疑者が事件後の2019年10月に、ブランド力の高いガイナックス本社の社長に就任していた事実に対しても、企業のコンプライアンス意識を問う厳しい意見が相次ぎました。ファンが作品に対して抱く純粋な情熱を裏切るような今回の事件は、業界全体の信頼を大きく揺るがしかねない深刻な事態と言えるでしょう。
一人の編集者として、夢見る若者を育成し、守るべき立場にあるはずの制作会社のトップが、このような容疑をかけられたことは非常に残念でなりません。クリエイティブな世界は、師弟関係や上下関係が色濃く出やすい場ですが、それを私的な欲望のために悪用することは、文化そのものを衰退させる行為です。今後、捜査の手によって全容が解明されるとともに、アニメ業界全体が自浄作用を発揮し、クリーンな制作環境が再構築されることを強く望みます。
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