日本の軽自動車市場を牽引するダイハツ工業が、2020年01月01日付で新たなリーダーを迎えることを、2019年12月05日に発表しました。新会長に就任するのは、現在取締役を務める松林淳氏です。この人事は、同社が推進する革新的な設計思想「DNGA」をより強力に加速させるための、戦略的な一手と言えるでしょう。
今回の交代に伴い、長年トップとして尽力された三井正則会長は、2019年12月31日をもってその職を退きます。同時にトヨタ自動車と共同設立した「新興国小型車カンパニー」のトップからも離れることとなりました。バトンを引き継ぐ松林氏は、これまで技術面からダイハツの進化を支えてきた人物であり、その手腕に大きな期待が寄せられています。
SNSでは「タントやロッキーの生みの親がトップになるのか」「これからのダイハツの車作りがもっと面白くなりそう」といった、技術者出身のリーダー誕生を歓迎する声が数多く見受けられます。製品の質で勝負する姿勢が、ファンやユーザーからも高く評価されている証拠ではないでしょうか。
世界を制する設計思想「DNGA」の真価とは
松林氏が統括してきた「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」とは、軽自動車を基点に小型車まで一貫した思想で開発する新しいプラットフォームのことです。これにより、低コストでありながら走行性能や安全性を飛躍的に高めることが可能になりました。いわば、ダイハツが世界に誇る「高品質なスモールカー」の設計図なのです。
実際に、この思想を取り入れた新型「タント」が2019年07月に、そして新型SUV「ロッキー」が2019年11月に相次いで発売され、市場を席巻しています。これら国内での成功体験を武器に、今後はアジアをはじめとする新興国市場へ本格的に攻勢をかける方針です。松林氏が新興国小型車カンパニーの責任者を兼務する点に、その本気度が伺えます。
私個人としては、今回の人事はダイハツが単なる「軽自動車メーカー」から、世界基準の「モビリティカンパニー」へと脱皮する意志表明だと感じています。成熟した日本市場で磨き上げた技術が、新興国のダイナミックな需要とどう融合するのか、その化学反応が非常に楽しみです。松林新体制のもとで生まれる「世界を驚かせる一台」に注目が集まります。
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