2019年のクリスマスイブである12月24日は、なんと4年ぶりに平日の火曜日となります。これまでの平成期においては、前日の23日が「天皇誕生日」で祝日だったため、23日から24日にかけてお祝いムードが集中するのが恒例でした。しかし、令和元年の今年は23日から25日までがすべて平日というカレンダーになっており、消費者の動きを予測することが非常に難しい状況です。
1年の中でも最大級の盛り上がりを見せる年末商戦を前に、千葉県内の各企業は顧客を呼び込もうと懸命に知恵を絞っています。SNS上でも「今年はいつパーティーをすればいいの?」といった迷いの声が散見される中、この変則的な日並びをチャンスに変えようとする現場の熱気は相当なものです。編集部としても、平日ならではの「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視したサービスが今年のトレンドになると見ています。
消費者のホンネを徹底調査!分散するパーティー需要
習志野市のイオン津田沼店では、来店客に対して異例のアンケート調査を2019年11月から実施しました。いつ、誰と過ごすのかという予定を尋ねたところ、意外にも「24日」という回答が半数近くを占める結果が出ています。一方で家族が集まりやすい22日の日曜日も20%を超える支持を集めており、今年は週末の21日から22日、そして当日の24日から25日へと需要が分散する傾向が鮮明になりました。
こうしたデータに基づき、イオンリテールでは例年12月に入ってから本格化させる販促活動を、2019年11月末へと大幅に前倒ししています。早期にクリスマス商品をアピールして、早い段階から予約や購入意欲を高めてもらう戦略です。岡沢譲治店長は、1年で最も重要な商戦の一つであるクリスマスを確実に成功させたいと、強い意気込みを語ってくださいました。
「時短」と「特別感」を両立させる各社の工夫
東武百貨店船橋店では、平日開催となる24日のパーティーを意識し、調理時間を短縮できる工夫を凝らしています。仕事帰りにパッと食卓へ出せる惣菜やオードブルのラインナップを例年以上に充実させているのです。また、ホールケーキだけでなく、手軽に食べられるカットケーキの品揃えを増やしている点も、忙しい平日ならではの細やかな配慮といえるでしょう。
ホテル業界も負けてはいません。ホテルニューオータニ幕張では、2019年12月24日のディナー限定で、サンタクロースから直接プレゼントを受け取れるという夢のような特典付きプランを展開しています。これまでは週末のランチ向けだった人気企画を、平日の夜にも拡大して集客を図る狙いです。子供たちの笑顔が見られる演出は、平日の疲れを癒やす最高のプレゼントになるに違いありません。
2020年も12月23日から25日は平日が続くため、今年の取り組みは今後の令和時代における商戦の試金石となるでしょう。平日の夜にこそ、非日常の華やかさを提供できるかどうかが、各社の勝敗を分けるポイントになりそうです。
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