フィギュアスケート界の至宝、羽生結弦選手がまた一つ不滅の金字塔を打ち立てました。2016年12月10日、フランスのマルセイユで開催されたグランプリ(GP)ファイナルにおいて、彼は男女を通じて史上初となる4連覇という偉業を成し遂げたのです。
GPファイナルとは、世界各地を転戦するGPシリーズの上位6名のみが出場を許される、まさに真の年間王者を決定する最高峰の舞台です。羽生選手は2011年にこのシリーズへ参戦して以来、着実に階段を駆け上がり、2013年に初めての頂点へと到達しました。
そこからの歩みは、まさに前人未踏の連続だったと言えるでしょう。2014年には日本人男子として初の連覇を達成し、続く2015年にはショートプログラムとフリーの両方で当時の世界最高得点を塗り替えるという、異次元の強さで3連覇を飾っています。
迎えた2016年の大会でも、ショートプログラムで首位に立つと、フリーでも粘り強い滑りを見せて首位を死守しました。SNS上では「もはや別次元の存在」「歴史の目撃者になれて幸せ」といった、ファンからの熱狂的な祝福の声が溢れかえっています。
しかし、これほどの快挙を成し遂げてもなお、本人の表情には満足の色は見られませんでした。試合後のインタビューでは、フリーでの細かなミスを振り返り「非常に悔しい、課題が見つかった優勝」と、自らに対してどこまでもストイックな姿勢を崩しません。
この飽くなき向上心こそが、彼を「絶対王者」たらしめる所以ではないでしょうか。現状に甘んじることなく、常に理想の演技を追い求める彼の精神性は、アスリートの枠を超えて、私たち見る者の心に深い感銘を与えてくれます。
2017年と2018年は怪我の影響で惜しくも欠場が続きましたが、2019年にはイタリア・トリノの地で見事な復活を遂げました。3年ぶりの優勝こそ逃したものの、堂々の2位に輝き、その存在感の大きさを改めて世界中に知らしめたのです。
銀メダルという結果にも「自分を追い込むエネルギーになる」と語る彼を見ていると、王座奪還は時間の問題だと確信せざるを得ません。常に進化し続ける羽生結弦という物語の続きから、今後も一瞬たりとも目が離せそうにありません。
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