和歌山県が熱い視線を注ぐ「統合型リゾート(IR)」の誘致計画が、いよいよ具体的な秒読み段階に入りました。2019年12月10日に開催された県議会において、仁坂知事を中心とする県当局は、国が示す基本方針の決定を待って、2020年の春頃には事業者の公募を開始する見通しを明らかにしたのです。順調に進めば、同年秋にはパートナーとなる事業者が正式に決定される予定となっており、和歌山の未来を大きく変えるプロジェクトが動き出そうとしています。
このIRとは、カジノだけでなくホテルや国際会議場、ショッピングモールなどが一体となった複合施設を指します。和歌山県は、和歌山市にある美しい人工島「和歌山マリーナシティ」を建設予定地に定めており、2024年度中の華々しいグランドオープンを目指しています。SNS上では「マリーナシティが活性化するのは嬉しい」「地元の雇用が増えることに期待したい」といったポジティブな声が上がる一方で、治安維持への関心も高く、県民の期待と不安が入り混じった盛り上がりを見せています。
世界を惹きつける「リゾート型IR」の独自戦略
和歌山県が掲げるビジョンは、大都市型のIRとは一線を画す「リゾート型IR」という魅力的なコンセプトです。これは、単に施設内に閉じこもるのではなく、世界遺産である高野山や、美しいビーチが広がる白浜といった県内各地の豊かな観光資源と連携する仕組みです。2018年に策定された基本構想では、訪れた観光客を県内全域へと送り出す「ハブ」としての役割が期待されています。和歌山の自然と歴史を最新のエンターテインメントと融合させる、まさに地方創生のモデルケースと言えるでしょう。
今後の流れとしては、国が2020年1月に事業者の選定基準を盛り込んだ基本方針を正式決定するのを待ち、県がすみやかに具体的な実施方針を公表する手はずとなっています。すでに県は独自の基本構想を固めているため、公募に向けた準備は極めてスムーズに進行するものと考えられます。編集者としての私の視点では、このスピード感こそが他候補地に対する強力なアドバンテージになると確信しています。地域の個性を活かした和歌山らしいIRが、日本の新しい観光の形を提示してくれるはずです。
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