生理用品や紙おむつのトップメーカーとして知られるユニ・チャームが、2020年01月01日付で実施する大規模な組織・人事刷新を発表しました。今回の人事における最大の注目点は、石川英二氏と森信次氏という二人の実力者が、それぞれ「生産・開発」と「営業」を掌握する副社長へと昇進・配置されたことです。
SNS上では「現場を熟知した布陣で頼もしい」「グローバル展開がさらに加速しそう」といった期待の声が寄せられています。特に生産現場から品質管理までを統括してきた石川氏の副社長就任は、製造業としての足腰をさらに強固にするメッセージとして、投資家や業界関係者からもポジティブに捉えられているようです。
経営の要「CQO」と「ESG」が示す企業の未来像
今回の人事で頻出する「CQO」という言葉をご存知でしょうか。これは「Chief Quality Officer(最高品質責任者)」の略称です。ユニ・チャームは石川氏から志手哲也氏へとこのバトンを繋ぎ、ブランドの生命線である品質へのこだわりを改めて鮮明に打ち出しました。
さらに、志手氏は新たに設置される「ESG本部」の担当も兼務します。ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったもので、現代の企業が長期的に成長するために不可欠な視点です。単なる利益追求ではなく、持続可能な社会への貢献を経営の柱に据える同社の決意が、この人事から透けて見えます。
世界を驚かせる「ブルースカイ」とデジタルへの挑戦
2020年01月01日からの新体制では、グローバル展開も一層ダイナミックになります。中東や北アフリカを統括する高久堅二氏や、急成長を続けるインドネシア、中国のトップ人事も確定しました。特筆すべきは、彦坂年勅氏が率いる「ブルースカイプロジェクト」です。
これは既存の枠組みにとらわれない革新的な商品開発を目指すプロジェクトであり、同社の「不」を解消するという理念を象徴しています。また、台代雅之氏がデジタルイノベーションセンターを担当するなど、ECやデジタルトランスフォーメーションへの注力も加速しており、まさに攻めの姿勢が際立つ布陣と言えるでしょう。
編集者から見たユニ・チャームの勝機
筆者は、今回の人事がユニ・チャームを「単なる日用品メーカー」から「世界をリードするソーシャル企業」へと脱皮させる重要な転換点になると確信しています。特に、国内の営業組織を再編し、ECやチェーンストア別の戦略を細分化した点は、多様化する消費者ニーズを逃さないという強い執念を感じます。
2019年12月03日に発表されたこの布陣が、2020年以降の市場でどのようなインパクトを与えるのか目が離せません。生産・開発・営業がこれほどまでに密に連携する体制が整った今、私たちが驚くような画期的な新製品が店頭に並ぶ日も近いのではないでしょうか。
コメント