今、関西の地方銀行が熱い視線を送っているのは、東南アジアという巨大なマーケットです。滋賀銀行や南都銀行といった地元の金融機関が、政府系の国際協力銀行(JBIC)とタッグを組み、中堅・中小企業の海外進出を力強くバックアップしています。この強力な布陣による「協調融資」を活用し、大阪や滋賀の企業がタイやベトナムで次々と新たな一歩を踏み出しているのです。
協調融資とは、複数の金融機関が足並みを揃えて一つの事業に資金を貸し出す仕組みを指します。特に海外進出においては、現地通貨の調達コストや為替リスクが大きな壁となりますが、国際的な信用力の高いJBICと連携することで、企業はより有利な条件で資金を確保できるでしょう。SNSでも「地銀のネットワークと政府系の安心感が合わさるのは心強い」といった、期待に満ちた声が多く上がっています。
タイとベトナムへ進出する関西の精鋭企業たち
2019年12月04日現在、具体的な成功事例が次々と報告されています。大阪市に拠点を置く特殊鋼販売の天彦産業株式会社は、滋賀銀行とJBICの支援を受け、タイでの生産体制を大幅に強化しました。約2500万円相当の資金を投じて小型旋盤などを導入し、金型の補修ニーズに応える体制を整えています。同社の樋口社長は、鋼材の「目利き」としての誇りを持ち、海外売上比率を6割まで引き上げるという高い目標を掲げています。
また、金型製作で知られる株式会社テクノグローバルは、南都銀行との連携によりベトナムに新工場を建設しました。2019年10月にはホーチミン近郊で稼働を開始しており、プラスチック成形品の製造能力を拡大させています。米中貿易摩擦の影響で世界経済が揺れ動く中、生産拠点を東南アジアへ分散させる動きは、企業が生き残るための極めて賢明な生存戦略といえるのではないでしょうか。
さらに、滋賀県東近江市の株式会社ツジトミは、来たる2020年04月の稼働を目指してベトナムに不織布工場を新設中です。自動車資材や家電向けなど、幅広い需要を見越したこの投資は、地域の雇用維持にも繋がるはずです。こうした地銀の積極的な姿勢は、単なる資金供給を超え、地元企業の夢を世界へと繋ぐ「橋渡し」としての役割を立派に果たしていると感じます。
コメント