【5G×8K】ドローンが駆ける競走馬育成の新時代!KDDIが挑む「超・臨場感」実証実験の全貌

2019年12月26日、次世代の通信革命が北海道の広大な牧場で産声を上げました。2020年春の商用サービス開始を目前に控えた「5G」は、単なるスマホの高速化に留まりません。今回、KDDIとシャープらが挑んだのは、5Gとドローン、そして「8K」という超高精細映像を組み合わせ、サラブレッドの育成を劇的に進化させる実証実験です。

舞台となったのは、北海道新冠町にある日高軽種馬共同育成公社。ここで暮らす「軽種馬」とは、競馬で活躍するために育てられる、運動能力に長けた繊細な生き物です。馬主さんや調教師さんにとって、預けている子馬の成長は片時も目が離せないものですが、これまでは通信速度の限界により、静止画や録画映像で状況を確認するしかありませんでした。

SNS上では「馬の筋肉の動きまで見えるのは革命的!」「馬主も現地に行かずにオークション感覚でチェックできる時代が来るのか」と、テクノロジーと伝統産業の融合に期待の声が溢れています。今回の試みの鍵は、有線回線を引くことが難しい広大なトレーニングコースにおいて、5Gを活用することで設備投資を抑えつつ、リアルタイムの映像伝送を実現した点にあります。

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8K映像とドローンが映し出す「触れられそうな質感」

競走馬の価値を左右するのは、毛並みの艶や筋肉のわずかなつき方です。これを遠隔で判断するには、フルハイビジョンの16倍もの画素数を持つ「8K」が欠かせません。文字通り、触れられそうなほどのリアリティを届ける技術です。さらに、疾走する馬を至近距離で捉え続けるために、ドローンが「空飛ぶカメラマン」として活躍しています。

実験では、28ギガヘルツという高周波数帯の電波を用い、1秒間に200メガビットという膨大なデータを送信しました。モニターに映し出された映像は、4Kとは一線を画す鮮明さ。厩舎のプレートに書かれた馬の名前までくっきりと判読できるほどです。これこそが、5Gの持つ「高速・大容量」という特性をフルに活かした究極の活用法と言えるでしょう。

私は、この「臨場感」こそが5Gビジネスの成否を分ける急所だと確信しています。一方で、今後の課題は「キャリアならではの価値」をどう出すかです。建物内だけで完結する「ローカル5G」との差別化を図るため、例えば輸送中のトラック内でも馬を監視できるような、広域移動を伴うサービス設計こそが、大手通信会社に求められる次なるステップです。

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