空の安全を揺るがすニュースが飛び込んできました。全日本空輸(全日空)において、2020年1月3日の朝に運航予定だった便の20代女性客室乗務員から、乗務前の検査でアルコールが検出されたことが2020年1月4日までに明らかになりました。
この影響で急遽メンバーを交代させる事態となり、福岡発成田行きなどの合計4便において最高で25分の遅延が発生しています。お正月の移動ラッシュで混雑する時期のトラブルということもあり、楽しみにしていた旅行や帰省の足に影を落とす結果となってしまいました。
ネット上やSNSでは、この件に対して非常に厳しい声が溢れています。「CAとしてのプロ意識が低すぎる」「せっかくの旅行が遅れて迷惑した」といった怒りの投稿が目立ちます。一方で、事前のチェックで未然に防げた点について評価する声も一部で見られました。
乗務員の軽率な行動と厳しい社内ルールの全貌
問題が起きたのは2020年1月3日の午前7時20分に出発するフライトです。その約50分前である午前6時30分頃に実施された呼気検査において、呼気1リットルあたり0.14ミリグラムのアルコール成分が確認されました。
当該の乗務員は、2020年1月2日の夜に滞在先の飲食店で焼酎を嗜んでいたと話しています。「自分の自覚を欠いた行動を深く悔いている」と本人は反省の弁を述べているようですが、公共交通機関に携わる者としての責任の重さを今一度認識すべきでしょう。
今回の飲酒は、全日空が定めている厳しい社内規定に真っ向から違反するものです。同社では、乗務員が外泊する際、次の勤務が始まる24時間前からお酒を飲むことを完全に禁止しています。それほどまでに厳格な管理が徹底されていたのです。
義務化されたアルコール検査と空の安全への課題
ここでいう「呼気検査」とは、専用の測定器に息を吹き込んで体内の残留アルコール濃度を調べるシステムです。過去にパイロットによる飲酒不祥事が相次いだことを受け、現在は客室乗務員に対しても乗務前後のチェックが義務付けられています。
今回の事案に対して私は、航空会社が厳格な検査体制を構築していたからこそ、実際の運航前にトラブルの芽を摘むことができたと感じます。しかし、規定があるにもかかわらず違反者が出てしまったのは、個人の意識に頼る限界を示しているでしょう。
いくら素晴らしい制度を用意しても、働くスタッフのモラルが伴わなければ意味を成しません。今回の出来事を機に、航空各社は検査を形骸化させることなく、乗務員への教育やメンタルケアをより一層強化していくことが求められるはずです。
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