【SNSで話題】バレエの女王ザハーロワと名ヴァイオリニスト・レーピン夫妻が織りなす極上の舞台!純潔な美しさに迫る【2019年】

2019年6月8日、東京のオーチャードホールで開催された公演は、まさに現代バレエ界を牽引する女王、スヴェトラーナ・ザハーロワと、世界的なヴァイオリニストである夫のワディム・レーピンという、芸術家夫妻による豪華な共演が実現しました。ボリショイ・バレエを代表するザハーロワさんの演技と、レーピンさんの美しい音楽が融合するステージは、観客の大きな期待を集めていたに違いありません。この共演では、演奏だけの演目も交えながら、ザハーロワさんがこれまで培ってきたレパートリーの中でも特に親しみ深い小品や、名作からの抜粋を中心に全5作品が披露されました。

その場の雰囲気は、過度な緊張感に包まれるというよりも、むしろ和やかな期待感に満ちていたようです。そんな穏やかな空気の中で、レーピンさんの演奏の後方から優雅に現れたのは、古典バレエの代表作の一つである「ライモンダ」です。ザハーロワさんの最大の魅力とも言える、稀に見る長い手足としなやかな柔軟性、そして近年さらに磨きがかかった威厳のある佇まいは、マウロ・ビゴンゼッティが振り付けた2つの現代作品において、特に際立っていました。

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現代作品に見るザハーロワの新たな一面

ビゴンゼッティ作品の一つである「ヘンデル・プロジェクト」では、不機嫌さすら感じさせるほどに鋭く、極限まで伸ばされた四肢が印象的でした。また、「カラヴァッジオ」という作品では、絡み合う男女の肉体がゆったりと変化し、もはや個人や人体という枠を超えた、神秘的な造形を観客の目の前に立ち上がらせます。ここで共演した若手のジャコポ・ティッシさんは、堂々とした長身でザハーロワさんとの釣り合いは取れていたものの、時空を超越したかのような神秘的な世界観を表現するには、女王を自由自在に泳がせる、まるで大地に根が生えたような、揺るぎないサポート力が求められていたのかもしれません。

一方、この日のプログラムの中でも特に注目されたのが、誰もが知る名作「瀕死(ひんし)の白鳥」です。伝説のバレリーナ、マイヤ・プリセツカヤさんは、この作品が使用する楽器によって踊りの質が変わると述べていたそうですが、今回はチェロではなく、夫であるレーピンさんのヴァイオリンによる繊細で細やかな音色が、生硬とも言える純潔さを引き出しました。このヴァイオリンの音色は、白鳥の持つ象徴的な重みや哲学的な深さではなく、ただひたすらに「美しい生きものの死」という情景を、描き切っていたのではないでしょうか。これは、夫婦だからこそ成し得る、細やかな音の呼吸と踊りの一体感がもたらした、極上の瞬間であったと言えるでしょう。

チャーミングな一面も披露!SNSでの反響は?

さらに、ヨハン・コボーが振り付けたアップテンポな作品「レ・リュタン」では、ザハーロワさんの意外な一面が垣間見られました。この微笑ましい楽屋落ちのような作品は、ヒロインが自分に夢中な2人の青年を差し置いて、ヴァイオリニストに夢中になるという、茶目っ気あふれる設定です。普段の超然としたイメージとは正反対の、あどけない少女を実に楽しそうに演じ切るところに、今のザハーロワさんが持つ表現者としての懐の深さを感じました。

SNS上では、この日の公演に関して「多彩な作品を一挙にテンポよく披露されました」といった感想や、「王道の白鳥姿もライモンダもコンテ(コンテンポラリーダンス)もお茶目な姿もすべてが愛くるしい」といった絶賛の声が多く見受けられました。特に、仲睦まじいレーピン氏とのステージであったことから、「いつも以上に幸せオーラに包まれていました」というコメントもあり、芸術家夫妻が織りなす温かい雰囲気が、観客の心に強く響いたことが伺えます。ザハーロワさんの「レ・リュタン」で見せた「妖精の踊りは、とってもチャーミング」だったという反応もあり、彼女の演技の幅広さが大きな魅力として受け止められているようです。

ザハーロワさんが自身のキャリアの中で、すでに「手の内にある」とされる小品群をあえて選び、夫との共演という形で改めて披露したこの舞台は、彼女が持つ普遍的な美しさと、さらに進化し続ける表現力を再確認させてくれました。熟練のテクニックに裏打ちされた盤石の演技でありながら、現代作品では研ぎ澄まされた鋭さを、そして古典や小品では純粋な美しさや愛らしさを引き出す、その多様性こそが、彼女が「現代を代表するバレリーナ」と呼ばれる所以なのでしょう。これからも、ザハーロワさんの新たな挑戦と、レーピンさんとの共演が、どのような感動を私たちに届けてくれるのか、非常に楽しみでなりません。

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