山形県の初夏の風物詩といえば、なんといってもサクランボ狩りでしょう。真っ赤に実った宝石のような果実を心ゆくまで味わえるとあって、毎年多くの方が訪れる人気の観光スポットです。しかし、2019年6月18日に山形県鶴岡市で震度6弱の強い揺れを観測した地震は、この旬の観光シーズンに大きな影を落としてしまいました。地元を襲った激しい揺れは、観光客の不安を呼び起こし、予約のキャンセルが相次ぐという事態を引き起こしたのです。
震度6弱とは、気象庁が定める震度階級の中で、立っていることが大変困難になり、固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりするほどの激しい揺れを示すものです。この突如発生した自然災害の影響で、鶴岡市内の観光農園では予約の取り消しが相次ぎました。中でも鶴岡市にある「佐久間利兵エ観光農園」では、地震が発生した翌日の6月19日だけで、なんと100人以上ものお客様から入園キャンセルの連絡が入ったといいます。
このような状況に対し、インターネットのSNSでは、「今年も美味しい山形サクランボを食べに行きたい」といった応援の声や、「農園の方々の心労を考えると胸が痛む」といった心配の声が多数見受けられました。不安を感じながらも、農園では最高のサクランボを提供すべく、懸命に準備を続けられたのでしょう。その努力が実を結び、地震発生後、最初の週末となった6月22日と6月23日の両日には、県内はもちろん、県外からも約300人ものお客様が同農園を訪問し、甘酸っぱいサクランボの収穫を心から満喫されました。
これにより、農園は徐々に活気を取り戻しつつあります。農園を経営されている佐久間利兵衛さん(55歳)は、「例年に比べてもお客様の数が大変多く、本当にありがたい」と喜びを表明しておられます。農園に大きな被害がなかったことを強調した上で、「ぜひ気軽に遊びに来てほしい」と力強く呼びかけている様子が伝わってきます。
私は、この農園の賑わいが、地域の復興を象徴しているように感じられます。佐久間さんの「被害はないから来てほしい」という簡潔なメッセージの裏側には、地域の観光を止めない、という強い決意が込められているのではないでしょうか。旬を迎えた美味しいサクランボを味わうことは、生産者の方々を励まし、鶴岡市全体を応援する素晴らしいアクションになるでしょう。ぜひ皆様も、山形県の観光農園へ足を運び、この時期限定の旬の味覚を楽しんでいただきたいと考えます。
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