2020年1月24日の東京商品取引所において、自動車のタイヤなどに欠かせない天然ゴム(RSS)の先物価格が、わずかに値を下げる展開となりました。取引の主軸となっている期先(取引期限が最も遠い銘柄)の2020年1月23日の清算値は、1キロあたり191円を記録しています。これは前日の価格と比べて0.4円、率にして0.2%のマイナスであり、市場には慎重なムードが漂い始めました。
価格を押し下げた主な背景には、中国で拡大している新型コロナウイルスによる肺炎の流行が挙げられます。世界最大のゴム消費国である中国の経済活動が停滞すれば、自ずと工業製品の需要も冷え込むという懸念が市場に広がりました。この動きに対してSNS上では、「今後の世界経済への影響が心配」「ゴム価格の動きは景気のバロメーターだから注視したい」といった、先行きを不安視する声が数多く寄せられています。
天然ゴム市場の仕組みと今後の見通し
ここで使われる「期先(きさき)」とは、先物取引において決済の締め切りが最も遅く訪れる銘柄のことで、将来の需給バランスを占う重要な指標です。今回の下落幅はわずかですが、物流や製造業の心臓部である中国の動向が、日本の市場へダイレクトに響いた形と言えるでしょう。感染症の拡大が早期に収束しなければ、サプライチェーンの麻痺によるさらなる下落も否定できないと私は考えています。投資家の皆様は、目先の価格変動だけでなく、現地の工場稼働状況にもアンテナを張るべきです。
コメント