日本人メジャーリーガーの熱い絆が、また一つシアトルの地で生まれようとしています。米大リーグ(MLB)のシアトル・マリナーズが、ダイヤモンドバックスからフリーエージェントとなっていた平野佳寿投手の獲得を2020年1月30日に正式発表しました。今回の移籍によって、すでにチームに所属している菊池雄星投手とチームメイトになることが決定し、ファンにとってはたまらない共演が実現します。
今回の契約は1年間の単年契約で、現地メディアや球団公式サイトの情報によると、年俸は160万ドル(日本円で約1億7400万円)と報じられました。さらに、実際の試合への登板回数などに応じて、最大で95万ドルの出来高、いわゆるインセンティブ報酬が加算される仕組みです。ベテランとしての実力を評価されつつ、成果次第でさらに評価が上乗せされるという、非常にシビアかつやりがいのある条件となっています。
平野投手といえば、かつて日本のプロ野球界を代表するセットアッパーとして、また海の向こうではリリーフ陣の柱としてキャリアを築き上げてきた鉄腕です。京都府の鳥羽高校から京都産業大学を経て、2006年にオリックス・バファローズへと入団しました。日本で実績を積み重ねたのち、2018年に満を持してメジャーの舞台へと挑戦の場を移しています。
アメリカでの1年目には、試合終盤の勝利の方程式を担う重要な局面に登板し、日本人のシーズン最多記録となる75試合への登板を果たしました。その際は4勝3敗3セーブ、防御率2.44という素晴らしい成績を収めています。2年契約の最終年だった2019年シーズンは、62試合の出場で5勝5敗1セーブ、防御率4.75と少し数字を落としましたが、タフに投げ抜く姿勢は健在です。
この頼もしいベテランの加入に対して、SNS上では早くも喜びの声が溢れかえっています。ネット上では「菊池投手との共演が本当に楽しみ」といった声や、「厳しい局面でも動じないあの投球をまた見たい」など、多くのポジティブな反響が巻き起こっていました。日米で数々の修羅場をくぐり抜けてきた彼の経験値は、チームにとって大きな財産になるに違いありません。
低迷するマリナーズ投手陣を救えるか?出来高契約に隠された抑え起用の可能性
現在のシアトル・マリナーズは、投手陣の再建が最優先の課題となっています。2019年シーズンは68勝94敗という苦しい結果に終わり、アメリカン・リーグ西地区の最下位に沈んでしまいました。ディフェンスの要であるピッチャーの層を厚くすることが急務とされる中で、平野投手のような経験豊富なリリーバーを確保できたことは、チームにとって大きな補強と言えます。
ここで注目したいのが、今回の契約内容に含まれている出来高の具体的な条件です。実はこのボーナス条件には、試合の最後を締めくくる役割である「完了試合数」が含まれていることが判明しました。これは、チームが平野投手を試合終盤の最も重要な局面、すなわち「クローザー(抑え投手)」として起用することを想定している強力な証拠です。
編集部としては、今回の移籍は平野投手にとってもチームにとっても極めて有意義な選択であると考えています。低迷に苦しむチームだからこそ、経験の浅い若手投手にアドバイスを送るメンターとしての役割も期待されるでしょう。さらに、緊迫した場面でバッターを抑え込むあのフォークボールが冴え渡れば、守護神の座へと上り詰める可能性は非常に高いです。
日本が誇るベテラン右腕が、新天地シアトルでどのような輝きを放つのか、今から開幕が待ちきれません。菊池雄星投手と共に白星を積み重ね、マリナーズの逆襲を支える原動力になってくれることを期待しましょう。
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