メジャーリーグ(MLB)の華やかな舞台の裏には、ファンには見えない過酷な現実が存在しています。特に試合の終盤を任されるリリーフ投手、いわゆる救援投手たちの境遇は、私たちが想像する以上に厳しいもののようです。かつてマウンドで輝かしい実績を残した実力者であっても、一度チームを離れると、毎年のように所属先が変わる「流浪の野球人生」を覚悟しなければなりません。
SNS上でも「これほどの実績がある選手なのにマイナー契約なんて信じられない」「リリーフの消費物扱いが切なすぎる」といった、厳しい現実に驚きや同情を隠せないファンの声が多数上がっています。過酷な労働環境に見合わないリリーフ投手の待遇について、球界全体の問題として議論が白熱している状況です。
かつてナショナルズなどで活躍したドリュー・ストーレン投手は、2011年に43セーブという驚異的な成績を残しました。しかし、2016年を境にトレードや移籍を繰り返すことになります。さらに、肘の靭帯を修復する「トミー・ジョン手術」という、投手にとって選手生命を左右する大手術と、その後のリハビリ生活が彼を苦しめました。
ストーレン投手は再起をかけ、近年話題の最新鋭トレーニング施設「ドライブライン」でのトライアウトに挑戦します。2020年1月12日に実施されたこのテストを経て、フィリーズとマイナー契約を勝ち取りました。しかし彼は、「リリーフが長期契約を結ぶのは稀で、結果を出しても1年でリセットされる」と、その胸中を吐露しています。
このテストには、2015年に41セーブを挙げてセーブ王に輝いたブラッド・ボックスバーガー投手も参加していました。彼ほどの男が、2020年1月27日時点でいまだ所属先が決まっていません。どんなに実績があっても、リリーフというポジションは常に使い捨ての危機と隣り合わせであるという宿命を物語っています。
その一方で、先発投手として活躍するトレバー・バウアー投手は、今シーズン終了後にフリーエージェント、いわゆる移籍の自由を得る権利を獲得すれば、総額2億ドル規模の巨額契約を結ぶと噂されています。実は彼らは大学時代、同じリーグのベストナインに選ばれ、ドラフト1巡目で指名された同期のトップエリートたちなのです。
同じスタートラインに立ちながらも、「先発かリリーフか」という役割の違いだけで、これほどの格差が生まれるのはあまりにも残酷だと私は感じます。常に怪我のリスクと戦い、チームの勝利のために身を粉にして投げる救援陣だからこそ、もっとその価値が認められ、守られるべきではないでしょうか。
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