福島の新常識!いわき市に「おさかなひろば はま水」がオープン!常磐ものの魅力を体感する復興のシンボル

東日本大震災の津波により甚大な被害を受けた福島県いわき市久之浜地区に、待望のスポットが誕生します。2020年2月1日、これまでにない斬新なコンセプトを掲げた鮮魚店「おさかなひろば はま水」がいよいよ開業を迎えるのです。

こちらの店舗では、福島産の新鮮な魚介類を単に「買う」だけでなく、その場で「食べる」、そして漁業について「学ぶ」という3つの体験を同時に楽しめます。震災から間もなく9年が経過しようとする中、地域の漁業再生を象徴する新たな拠点として大きな注目を集めています。

インターネット上では「福島の美味しいお魚を現地で食べられるのが楽しみ」「子供と一緒に食育イベントに参加してみたい」といった期待の声が寄せられています。若き担い手たちが仕掛ける新しい挑戦に対し、SNSでも多くの応援メッセージが飛び交っているようです。

店舗がオープンする久之浜地区は、かつて大津波によって多くの尊い命や住まいが失われた場所でした。高齢化が進む中で震災が重なり、地元の漁協支所に所属する組合員数は、震災前の4分の3にあたる60人程度にまで減少するという厳しい現実に直面しています。

そんな地域を元気にしようと、2017年春には利便性の向上や交流を目的とした商業施設「浜風きらら」が誕生しました。「おさかなひろば はま水」はその一角に店舗を構え、地域住民や観光客が集う新たなコミュニティの場としての役割も期待されているでしょう。

福島県の沖合は、南からの暖流と北からの寒流が交わる絶好の漁場として知られています。ここで水揚げされるヒラメやカレイなどの魚介類は「常磐もの(じょうばんもの)」と称され、市場でも非常に高い評価を得てきたブランド魚です。

店頭には、この誇るべき常磐ものが10種類以上も並ぶ予定となっています。さらに店内では、水揚げされたばかりの魚を加工した天ぷらや、自家製のつくだ煮、塩辛なども提供され、海の恵みをその場でお手軽に堪能できるのが最大の魅力といえます。

さらに、次世代へ海の大切さを伝える「食育」にも注力する方針です。食育とは、食に関する知識を深めて健康的な食生活を実践する力を育む教育のことで、学校帰りの子供たちが気軽に立ち寄り、魚の特徴や調理法を楽しく学べる環境を整えます。

現在、福島産の魚介類は国が定める基準よりもさらに厳しいハードルを設定して放射性物質の検査を行っています。危険な数値が検出されることはほぼ皆無であり、その安全性と品質の高さは折り紙付きで、首都圏へも出荷されている状況です。

しかしながら、根拠のない噂によって経済的な不利益を被る「風評被害(ふうひょうひがい)」は今も完全に払拭されたわけではありません。そこで同店では、試験操業の現状や正しい検査情報を広く発信するイベントも定期的に開催していく予定です。

運営を担うのは、地元の若手漁師らが結成した合同会社「はまから」です。中心メンバーの一人である青森県八戸市出身の榊裕美さんは、大学時代のボランティアをきっかけにいわき市を訪れ、福島の海の魅力と課題を世に伝えてきました。

今回の開業にあたっては、インターネットを通じて不特定多数の人々から資金を募る「クラウドファンディング」を活用しました。見事に目標額の300万円を突破し、首都圏の飲食店からも商品開発の相談が相次ぐなど、熱い視線が注がれています。

一次産業の復興には、生産者と消費者が直接つながり、お互いの理解を深めることが何よりも重要だと考えます。このお店が風評被害を乗り越え、福島の漁業の明るい未来を切り拓く最高の架け橋になってくれることを強く願ってやみません。

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