2020年1月31日、総務省から発表された最新の住民基本台帳人口移動報告により、千葉県の「いま」が明らかになりました。2019年、千葉県は9538人の転入超過を記録しています。これは、転出する人よりも転入する人の方が多いことを指す言葉ですね。ただ、この数字は2018年と比較すると約2割の減少となっています。なぜ数字が減ったのか、そしてなぜ千葉県がこれほどまでに多くの人を惹きつけているのか、その詳細を紐解いていきましょう。
SNS上でも「子育てのしやすさを求めて千葉に移住した」「アクセスと住環境のバランスが良い」といった声が上がっており、特に若いファミリー層からの熱い支持が感じられます。一方で、「外国人の転出が目立つのは意外だ」という驚きの反応も散見されます。この報告では、新規に入国した外国人はカウントされませんが、日本国内で転居する際は「転出」として扱われます。成田空港が近く、日本語学校が充実している千葉県は、いわば日本全国へ外国人を送り出す拠点のような特性を持っているため、数字上は転出超過が目立つ結果となったのです。
子育て世帯が千葉を選ぶ理由と地域格差の現実
興味深いデータとして、0歳から4歳までの乳幼児の転入超過数が全国トップという事実があります。東京都や神奈川県が転出超過となる一方で、千葉県には子育て世帯が集中しているのです。その最大の理由は、やはりコストパフォーマンスでしょう。東京や神奈川に比べ地価が抑えられており、若い世代でもマイホームという夢を叶えやすい環境です。東京へのアクセス性も高く、共働き世帯にとっても理想的な移住先といえます。
なかでも流山市の躍進は目覚ましく、転入超過数は4353人に達し、全国でも8位という高い順位を誇ります。つくばエクスプレス(TX)の流山おおたかの森駅周辺では、計画的なマンション開発と商業施設の整備が功を奏し、若い世代の人口流入が止まりません。また、柏市や船橋市なども上位にランクインしており、県北西部の人気の高さが際立ちます。これらは、単なる数字以上の「暮らしの豊かさ」を求めた結果ではないでしょうか。
しかし、光があれば影もあります。県内の全54市町村のうち、転入超過となったのはわずか17市町に留まりました。残りの約7割は転出超過となっており、県北西部の一極集中と、南部や外房地域での人口減少という地域格差が鮮明になっています。さらに、2019年秋の台風被害によって転出を検討せざるを得ないケースもあり、これからの社会課題として注視する必要があります。私個人としては、この地域格差をいかに埋め、千葉県全体としての魅力を底上げしていくかが、今後の重要な鍵になると確信しています。
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