2020年2月4日現在、金沢市の百貨店ではバレンタイン商戦がまさに盛り上がりを見せています。今年のキーワードはずばり、InstagramをはじめとしたSNSで注目を集める「写真映え」です。各百貨店は、見た目にも華やかで心躍るチョコレートやパッケージを多数取り揃え、これまで百貨店にはあまり縁がなかった若い世代の呼び込みに躍起になっています。
2020年2月1日の午後、大和香林坊店8階の催事場は、多くの女性客で熱気に包まれていました。同店では過去最多となる80ものブランドを展開しており、そのうち15ブランドが初登場です。担当者によると、売り上げは現時点で前年比1割増と好調で、大切な人へのギフトとしてはもちろん、「自分へのご褒美」として楽しむ層が確実に増えているようです。
SNS連携でアパレル売り場への回遊を促進
ただ美味しいチョコを売るだけでは終わらないのが、今年の金沢の百貨店の面白いところです。大和香林坊店では、2階のアパレル売り場で試着をしてその写真をInstagramに投稿すると、抽選で買い物券が当たるキャンペーンを実施しています。チョコを求めてやってきたお客様を、お店の主力である衣料品売り場へとつなげるこの導線設計は、非常に巧みな戦略といえるでしょう。
SNSでの反響も上々で、「チョコのパッケージが可愛いからつい投稿したくなる」といった声が相次いでいます。私個人としても、デジタルネイティブ世代の心を掴むためには、単なる物販にとどまらず、このように「体験」と「SNS」を掛け合わせた仕掛けが不可欠だと強く感じます。百貨店の新しい可能性を感じさせる素晴らしい取り組みですね。
「映え」の追求と体験型イベントの重要性
一方、めいてつ・エムザでも「インスタ映え」を意識したチョコがずらりと並んでいます。こちらの特徴は、カフェオウザンのような鮮やかな彩りのチョコや、ゴンチャロフの猫モチーフなど、一目で「かわいい!」と叫びたくなるような商品が充実している点です。さらに、売り場には写真撮影用のスポットまで用意されており、まさにSNSでの拡散を前提とした戦略がとられています。
試食会に参加したお客様からも、SNSで動画投稿を楽しみたいという意欲的な声が聞かれました。商戦目標である前年比5%増という数字も、自分用チョコ需要や体験価値の提供を考えれば、十分に達成可能な目標でしょう。デジタルとリアルが融合した、これからの百貨店の新しいスタンダードが、ここ金沢で着実に根付いているのではないでしょうか。
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