2020年2月4日現在、日本の労働環境は大きな過渡期を迎えています。2019年4月1日から順次施行されている「働き方改革」により、多くの企業がこれまでにない労務管理のアップデートを迫られている状況です。
長時間労働の是正や、正規・非正規雇用間の不合理な待遇差をなくす「同一労働同一賃金」など、複雑化するルールの対応に悩む経営者は少なくありません。こうしたなか、労働と社会保険の専門家への期待が急激に高まっていることにお気づきでしょうか。
SNS上でも「法改正が複雑すぎて社労士さんのサポートが必須になった」「自社の労務環境を見直すため、専門家に相談したい」といった声が日々増加傾向にあります。企業と従業員を守るためのパートナーとして、彼らはまさに今の時代に欠かせない存在と言えるでしょう。
社労士(社会保険労務士)とは、企業の労務管理に関する相談や指導、労働社会保険の手続きを代行する国家資格者のことです。豊富な経験を持つ経営者を相手にする業務も多く、現場に出たばかりの若手や中堅層が、プレッシャーから気後れしてしまうケースも珍しくないと言います。
そんな次世代を担う専門家たちを、力強い言葉で激励し続けている人物がいます。東京大学教授であり、政府の「働き方改革実現会議」でも中心的な役割を果たした水町勇一郎氏です。全国社会保険労務士会連合会の大野実会長は、同氏からの励ましに深い感謝の意を表されました。
お二人の交流は、大野氏が東京都社会保険労務士会の会長を務めていた5年以上前に遡ります。当時、研修会の講師を水町教授に依頼したことをきっかけに親交が深まり、その素晴らしい研修会は現在に至るまで継続して開催されている模様です。
学問と実務の交差点から生まれる新たな視点
水町教授の講義は、日々の実務や目の前の問題解決に追われがちなプロフェッショナルたちに、より広大で俯瞰的な視点を与えてくれます。そのため、毎年欠かさず講義に足を運ぶ熱心な受講者も大勢いると聞きます。
ある年には、ご自身のお子さんが通う小学校のPTA活動とスケジュールを調整しながら、熱心に講義を行ってくれたという心温まるエピソードも残されています。単なる学問の領域にとどまらず、実社会の動きに寄り添う温かい人柄が伝わってくるのではないでしょうか。
つい先日のこと、若手・中堅の社労士を交えた勉強会の後には、大野氏も同行して親睦を深める酒席が設けられました。大野氏ご自身はお酒があまり得意ではないものの、次代の労務を担う若者たちと水町教授が白熱した議論を交わす姿を見るのは、非常に楽しい時間だと語っておられます。
この記事を編集するにあたり私は、制度を作る側のアカデミアと、現場で企業を支える実務家が密に連携することの重要性を強く感じました。法律が単なる紙の上のルールで終わるか、生きた制度として社会に根付くかは、こうした最前線で活躍する人々の情熱にかかっていると確信しています。
今後も大野会長と水町教授のタッグが、悩める若手実務家の背中を力強く押し続けてくれることに期待したいところです。働き方改革が本格化するこれからの日本社会において、彼らの活躍が私たちの働く環境をより良く導いてくれるに違いありません。
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