2020年2月6日、日本の畜産業界を牽引するリーディングカンパニーである日本農産工業が、春季に向けて新たな経営体制と組織の再編を発表しました。私たちの生活に欠かせないお肉や卵を支える「飼料(動物のエサ)」の製造販売を手掛ける老舗企業が、次なる成長に向けてどのような一手を打ったのか、詳しく紐解いていきましょう。
インターネット上のSNSでも「ノーサンのペット事業がこれから面白くなりそう」といった期待の声が多数寄せられています。実際に2020年4月1日付の人事では、小沼亮氏が取締役兼常務執行役員として飼料製造全体を統括することになりました。さらに、ペット関連事業のトップに朝見恭裕氏が執行役員として就任するなど、各分野の専門性を高める陣容が整えられた印象を受けますね。
馬用飼料への特化と次なる成長戦略
また、西日本の営業拠点トップである西日本支店長には、これまで関東ノーサン商事の社長を務めていた尼崎博志氏が抜擢されました。現場を知り尽くしたベテランの配置転換と言えるでしょう。加えて、初夏を迎える2020年6月には、仙台飼料の社長であった酒井康貴氏が志布志工場長へ就任する予定となっており、生産拠点の強化にも抜かりがありません。
注目すべきは、企業の組織構造をより効率的な形に作り変える「機構改革」の内容です。長らく親しまれたライフテック部を廃止する一方で、畜産飼料部の中に新しく「ホース部」が設立されました。馬に特化した部門を独立させる動きからは、競走馬や乗馬向けの特殊な飼料ニーズへきめ細かく対応していくという、企業としての強い意志が感じられます。
メディアの編集者である私個人としては、今回の組織改編は非常に戦略的で賢明な判断だと高く評価しています。国内市場のニーズが多様化する中、今後の成長が見込まれるペット関連や付加価値の高い馬用飼料に経営資源を集中させるのは、見事な生存戦略ではないでしょうか。日本農産工業の新たな挑戦が、業界全体にどのような革新をもたらすのか、これからの動向から目が離せません。
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