毎日の朝食に欠かせない食パンの最高の相棒といえば、色鮮やかで甘いジャムですよね。そんな群雄割拠の市場において、今もっともプロの買い付け担当者から熱い視線を注がれている商品をご存じでしょうか。
日本経済新聞社が2020年1月6日から2020年1月27日にかけて、主要スーパー66社を対象に実施したバイヤー調査の結果が2020年2月9日に発表されました。この最新データによると、ブランド部門とメーカー部門の双方で「アヲハタ」が他を圧倒する強さを見せてトップに君臨しました。
SNSでも「果実感がすごくてリピートしている」「砂糖を使っていないのにこの甘さは感動的」といった絶賛の声が溢れており、トレンドの高さが窺えます。今回の調査でブランド別首位に輝いたのは、239点という高得点を叩き出したアヲハタの「まるごと果実」です。
本商品は「商品コンセプト」や「ネーミング」に加え、「健康志向」の項目で56%という非常に高い支持を獲得しました。ここで注目したいのがバイヤーの評価基準です。仕入れにおいて最も重視される要素は「味」が89%でトップですが、それに続くのが「素材・製法」となっています。
まるごと果実の最大の特徴は、砂糖を一切使用せず、果物そのものと果汁が持つ自然な甘みだけで仕上げている点にあります。この健康的な製法が、現代の消費者のニーズとバイヤーの厳しい目に見事にマッチしたと言えるでしょう。
一方で、同じアヲハタが半世紀にわたり販売してきたロングセラー「55ジャム」も223点で2位にランクインしました。「ブランド力」では94%という驚異的な評価を得たものの、健康志向の項目ではまるごと果実に大きな差をつけられています。
3位にはスドージャムの「信州須藤農園100%フルーツ」が176点で続き、4位にはエヌアイエスフーズサービスの「サン・ダルフォー」が146点で入りました。いずれも果実本来の深みや洗練されたパッケージが評価されており、近年のジャム市場は「素材のリアルなおいしさ」が勝負の分かれ目になっています。
メーカー別総合評価でも、アヲハタが261点を獲得して他社を寄せ付けない独走状態を見せました。「企業イメージ」や「新商品の開発力」、「商品構成」など全10項目中の9項目で最高評価をさらっていくという、まさに圧巻のブランド育成力です。
しかし、現場のバイヤーからは「アヲハタの一強状態なので、他社も独自の強みを打ち出して市場を盛り上げてほしい」という本音の要望や、今後はさらに産地や原料が明確な高価格帯の商品の登場を期待する声も寄せられています。
仕入れの現場では、フレーバーの数を「増やす」と答えた割合が54%に達しており、売場がさらに賑やかになる兆しを見せています。私自身、この「健康と美味しさの両立」こそが、今のパン食文化をより豊かにする素晴らしいトレンドだと感じています。体に優しく果実味溢れるジャムの進化から、今後も目が離せませんね。
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