2020年のアメリカ大統領選挙に向けた動きが、いよいよ本格的な熱を帯びてきました。民主党の候補者指名争いにおける第2戦の舞台となった東部ニューハンプシャー州の予備選が2020年2月11日に投開票され、左派のバーニー・サンダース上院議員が見事な大激戦を制しました。サンダース氏はその夜に開かれた集会で、今回の勝利はトランプ大統領の政権が終わるカウントダウンの合図だと力強く語り、会場を埋め尽くした支持者たちから地鳴りのような大歓声を浴びていたのが印象的です。
SNS上でもこの話題は瞬く間に拡散され、若者層を中心に「彼こそが本物の変革をもたらすリーダーだ」といった熱狂的な投稿が相次いでいます。一方で、富裕層への課税強化などを掲げる彼の革新的なスタンスに対して「行き過ぎた社会主義的な政策は本当に実現可能なのか」と不安視する声も交錯しており、ネット上はまさに百家争鳴の盛り上がりを見せています。人々の政治への関心の高さが、タイムラインの圧倒的な勢いからもひしひしと伝わってくるでしょう。
気になる開票結果ですが、米CNNの報道によると開票率が97%に達した段階で、サンダース氏の得票率は25.9%を記録しました。これは中道派(穏健な変革を求める政治的立場)のホープである前インディアナ州サウスベンド市長、ピート・ブティジェッジ氏が叩き出した24.4%を辛うじて上回るという、まさに手に汗握る紙一重の決着だったのです。猛追が届かなかったブティジェッジ氏ですが、ライバルの健闘を称える大人の対応を見せ、爽やかな印象を残しました。
ここで注目したいのが、得票率に応じて各候補者に振り分けられる「代議員」の存在です。代議員とは、夏の党大会で正式な大統領候補を決定する投票権を持った、いわば各州の代表者のことを指します。今回のニューハンプシャー州に割り当てられた24人のうち、サンダース氏とブティジェッジ氏がそれぞれ9人ずつを分け合う形となりました。さらに3位に滑り込んだエイミー・クロブシャー上院議員が6人を獲得し、存在感をアピールしています。
その一方で、かつての大本命と目されていたジョー・バイデン前副大統領は5位に沈み、4位のエリザベス・ウォーレン上院議員ともども獲得した代議員はゼロという衝撃的な結果に終わりました。初戦に続くこの失速劇は、今後の選挙戦の勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めています。筆者の視点としては、これまでの知名度に頼った戦術だけでは、熱狂を求める現代の有権者の心を掴みきれなくなっているのではないかと感じざるを得ません。
思えば2020年2月3日に行われた初戦のアイオワ州党員集会では、集計システムのトラブルによる再点検が長引き、いまだに正式な勝者が確定しない異例の事態が続いています。暫定首位のブティジェッジ氏と、僅差で追うサンダース氏の二強構図が鮮明になるなか、この熱いデッドヒートがアメリカの未来をどう変えていくのか、世界中が固唾を飲んで見守っているでしょう。一瞬たりとも目が離せない戦いは、これからさらに激化していくに違いありません。
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